2022年7月16日土曜日

双眼突起付土器のUV展開とテクスチャ画像再生成

 UV unwrapping and texture image regeneration of pottery with binocular protrusions


It is now possible to UV unwrapping a 3D model of pottery with binocular protrusions and regenerate a texture image that matches the unwrapping. This technology also allows 3D models of pottery with binocular protrusions to edit texture images in Photoshop.


双眼突起付土器3DモデルをUV展開して、その展開と適合するテクスチャ画像再生成ができるようになりました。この技術により、双眼突起付土器3Dモデルもテクスチャ画像をPhotoshopで編集できるようになりました。

1 テスト対象3Dモデル

顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)観察記録3Dモデル(https://skfb.ly/ouWWu)をテスト対象としました。


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)

この土器には胴部に双眼突起が2つ、顔面把手に双眼突起が1つ、トンネル状中空構造が1つあります。

2 シームの設定

・土器の縦方向にシームをいれ、土器全体が平面になるようにしました。

・3つの双眼突起が描く中空部分をなくすようにそれぞれシームを入れて出っ張った部分を土器から切り離しました。切り離したチューブ状の構造にもシームを入れ、平面展開できるようにしました。

・顔面把手を土器本体から切り離し、中空パイプ状構造にシームを入れるとともに必要なシームを入れて平面になるようにしました。


シーム設定の様子

3 UV展開とそれに適合したテクスチャ画像再生成

UV展開したobjファイルを3DF Zephyr Liteに「UVマップ付きメッシュを入力」して、その3DF Zephyr Liteからobjファイルを書き出すと、そのテクスチャ画像はUV展開に適合した画像になります。


UV展開前テクスチャ画像とUV展開後に再生成したテクスチャ画像

参考 Unwrapping a texture generated by 3DF Zephyr

4 3Dモデル直接ペイントからPhotoshop編集へ

3Dモデルにペイントする場合、UV展開してそれに適合したテクスチャ画像再生成が出来る前は、仕方がないので3Dモデルに直接ペイントしていました。Blenderのテクスチャペイント機能を使います。Blenderのテクスチャペイント機能は原始的であり、精細な作業ができません。また修正もできません。しかし、テクスチャ画像をPhotoshop(あるいはillustratorなど)で編集できるようになると作業の精度が上がるとともに作業が効率化します。


3Dモデル直接ペイントとPhotoshop編集の比較

鋭角が含まれる図形はBlenderの機能で描くこと困難です。


0 件のコメント:

コメントを投稿