2015年4月30日木曜日

2015.04.30 花見川風景

雲の様子が怪しげな雰囲気を醸し出す早朝です。

日の出

バンが水草の上で盛んに何かしていました。営巣でしょうか。

バン

横戸緑地下の花見川風景

藤の花が満開です。柏井橋から弁天橋の西岸だけで三桁に近い藤があるように感じます。

藤の花 普通モード写真

藤の花 アートモード写真

藤の花の花びらが散歩道(東岸のサイクリングロード)に落ちているので、東岸にも藤の花があるのですが、頭上のためほとんど目にできません。

弁天橋から上流

飛行機雲

2015年4月28日火曜日

50ヵ国以上からの訪問に感謝します

ブログ「花見川流域を歩く」にFLAG counterというガジェットを2013.04.14からつけています。

そのカウンターをみると50ヵ国及び不明3地域から多くの方々に訪問していただいたことがわかります。

上位4ヵ国を除くと多くの訪問は偶然の出会いではありますが、特段に国際化を意識していない特殊趣味日本語ブログ、しかもローカル話題限定ブログに世界各地から多くの方々に訪問していただいたということは感動を覚えます。

ブログ「花見川流域を歩く」のFLAG MAP (2015.04.28)

上位4ヵ国からの延べ訪問者数は次のようになっています。

●ブログ「花見川流域を歩く」上位4ヵ国延べ訪問者数(2013.04.04~2015.04.28)
1 日本 23173人
2 アメリカ 2911人
3 オーストラリア 343人
4 カナダ 100人

上位20都道府県・州からの延べ訪問者数は次のようになっています。

●ブログ「花見川流域を歩く」上位20都道府県・州からの延べ訪問者数(2013.04.04~2015.04.28)
1 東京都 7668人
2 千葉県 6666人
3 カリフォルニア州 1797人
4 神奈川県 872人
5 埼玉県 820人
6 ワシントン州 433人
7 大阪府 351人
8 茨城県 242人
9 愛知県 236人
10 長野県 159人
11 兵庫県 143人
12 北海道 124人
13 京都府 117人
14 広島県 108人
15 ノースカロライナ州 97
16 福岡県 95人
17 静岡県 94人
18 オンタリオ州 91人
19 栃木県 85人
20 ニュージャージー州 73人

ブログ「花見川流域を歩く」を訪問していただいた日本と世界の皆様に感謝いたします。

2015年4月27日月曜日

解説書には出ていないIllustrator作業を効率化した2つのポイント

ブログ「花見川流域を歩く」記事の大半の画像はIllustratorで作ったものです。

ですからIllustrator作業の効率化は毎日の生活を効率化することにつながり、生活時間有効活用に直結しますから、とても興味を持っています。

Illustrator解説本は最近のものだけでも10冊以上あります。

しかし、どの解説本にも次の2つの事項はほとんど紹介されていないので紹介します。

2つの事項は、自分のIllustrator作業効率化に対する寄与率がきわめて大きなものです。

1 パネル配置画面の独立
デスクトップパソコンでは4画面を使っていますが、Illustratorを立ち上げると、自動的に2画面を専用するように設定しています。

右画面をパネル配置画面、左画面を作業画面(本画面)にしています。

パネル配置画面には常時使う次のパネルを配置しています。
・アートボード ・レイヤー ・変形、整列、パスファインダー
・アクション、リンク ・スウォッチ、ブラシ、シンボル、色
・文字、段落 ・自動選択 ・線 ・グラデーション、透明
・アピアランス

パネル配置画面を独立させることにより、パネル(つまりIllustratorの機能)が直ぐ使えますから、きわめて効率的です。同時に作業画面の邪魔をしません。

この方法を使うようになってから、1画面しか存在しないノートパソコンにおけるIllustrator利用回数はもともと少なかったのですが、さらに激減しました。

2 複数アートボードの活用
作業画面に複数のアートボードを設定して作業の効率化を図っています。

複数アートボードは、シリーズ画像をつくる際のみならず、同じ記事で使う別画像とか、類似文字、類似色、類似オブジェクト等のある場合に設定します。

複数アートボードを設定すると、次の作業で効率化を図ることができます。
・図形(画像)、文字、色等のコピペによる使い廻し
・体裁の統一
・一斉作業による時間短縮 等

複数アートボードは、新規にIllustratorファイルをつくる時に使うだけでなく、過去のIllustratorファイルを使って、アートボードを追加して効率作業をするという使い方もします。

その場合、過去のアートボードはファイルにはありますが、その過去のアートボードはそこから図形(画像)、文字、色等の情報を引き出すためだけに使います。

複数のアートボードのあるIllustratorファイルは「別名で保存」をするとパネルが出て、その中で「各アートボードを個別のファイルに保存」チェック欄があり、チェックすると、各アートボードを個別Illustratorファイルとしても保存できます。

個別Illustratorファイルから個別の画像を書き出すことができます。

なお、私は最初、レイヤーとアートボードの関係や利用の時の組わせ方が判らなくて、多くの解説本をみましたが、結局それを説明している本を見つけることができませんでした。

体験的には、レイヤーはレイヤー、アートボードはアートボードで使い、つまりレイヤーは全アートボード共通で使い、相互の組み合わせ関係は考える必要がないということがわかりました。相互の組わせ方を考えるとかえって複雑になり、アートボードを使う利点が減じると考えます。

私のIllustrator起動時の画面構成

2015年4月26日日曜日

15年目のバックアップソフト交替

1 ファイルの差分バックアップ
日々作成するファイルや更新ファイルのバックアップを毎日行っています。

私のハードディスクに収納されている最初のファイル日付は1988/07/13です。それ以来パソコンとハードディスクは数知れず交換してきましたが、個人作成ファイルは恐らく99.9%保存してきています。
ハードディスクが外部脳になっているといって過言ではありません。

パソコン接続外部ハードディスクが自分の外部脳であると意識してから、ハードディスクを2台にして、日々の初回電源投入時にメインハードディスク内容を補助ハードディスクに差分コピーしています。

個人作成ファイルが全て2台のハードディスクに継続保存されるようにしています。
1台のハードディスクが故障しても、決定的なダメ―ジを受けないようにするためです。

2 バックアップの不都合
ところが、先日何かのきっかけで、正確にバックアップできていない部分があることに気がつきました。

ブログ「花見川流域を歩く」では銙帯をテーマに幾つかの記事を書いています。2015.04.24記事「八千代市白幡前遺跡 出土銙帯分布からわかること」等参照
この「銙帯」という文字があるフォルダー、ファイルがバックアップされていないことに偶然気がつくことができました。

自分の外部脳に異変がある事態ですから詳しく調べてみました。

調査の結果バックアップソフトMediakeeper for WindowsがUnicodeに対応していないためであることがわかりました。

「銙」という文字は環境依存文字(Unicode文字)だったのです。

環境依存文字の表示(IME)

これまで環境依存文字(Unicode文字)をフォルダー名やファイル名に使った憶えはありませんから、今回初めての事態です。

歴史考古の分野に足を踏み入れ、少し深く首を突っ込んだため生じた、自分にとって新しい問題です。

とりあえず、フォルダーやファイル名の「銙帯」を「か帯」に変更して急場をしのぎました。

3 バックアップソフトの交替
現在ハードディスクの書き込み量は900GBですから、溜まりに溜まったという感じです。

この日々のバックアップにMediakeeper for Windowsというシェアウエアソフトを使ってきています。

今調べると、ライセンス登録を2000年11月に行っています。15年間使ってきていることになります。

Mediakeeper for Windowsのライセンス登録

15年も使ってきているということは、きわめて使いやすく、高速なソフトであるからです。
最初に3000円支払って、15年使わせていただいています。先ず感謝です。
55銭/日の経費で安全を手に入れてきました。

しかし、環境依存文字(Unicode文字)が禁止文字であるバックアップソフトを、いくら愛着があるからと言っていつまでも使い続けることはできないので、最新版バックアップソフトに交換することにしました。

なお、この記事を書いている途中、Mediakeeper for Windows開発販売社サイトを訪れてみると、次のような画面が出現しました。

開発販売社の業務終了のお知らせ

自分のMediakeeper for Windows利用終了とその開発販売社業務終了という全く無関係の出来事をシンクロニシティとして捉えることができますから、世の中は面白いものです。

2015年4月24日金曜日

体系的思考表現とブログ記事作成の関係

ブログ記事で体系的思考を表現したいと思うことが多くなっています。

これまで、体系的思考表現とブログ記事作成の関係を次のように捉えてきました。

これまでイメージしていた体系的思考表現とブログ記事作成の関係

しかし、このようにイメージしてきて、四苦八苦の状況です。

既に完成された(情報分析などの作業が完成した)体系的思考を分割して表示するのなら問題はありません。

しかし私のブログの場合、最初のスタートはまだ材料が無いのですから、材料の収集、分析、思考を順次行う必要があります。その作業・分析・思考プロセスを論理的ストーリーに従って(例えば起承転結の順に)ブログ記事にしていくのは至難の業です。

この難題をいつか解決したいと考えていました。

今朝の散歩中、ふと、この解決策が浮かびました。

ブログ記事を論理的ストーリーに従って(例えば起承転結の順に)ブログ記事を書くということをあきらめて次のような順番にすればよいことがわかりました。

今朝の散歩中頭に浮かんだ体系的思考表現とブログ記事作成の関係

実際のブログ記事作成はすでにこのようなイメージで作成しています。

最初の体系的ストーリーのイメージがしっかりしていないのですから、体系的とりまとめは最後に行えばよいのです。

冗長な記事も増えるかもしれませんが、このようなブログ記事作成を行なえば、気も楽で、視野も広がり、短期間の最大効率は望めませんが、長期的には手ごたえのある結果を得ることが出来るかもしれないと思いました。

2015年4月23日木曜日

2015.04.23 花見川風景

前夜の雨で路面が濡れていて、気分が落ち着き、爽快感のある散歩となりました。

今朝の散歩から上着は脱ぎ、シャツだけです。

日の出 5:07

花見川には深い霧が出ていました。

早朝の花見川 横戸緑地下

早朝の花見川 横戸緑地下

弁天橋付近の坂

弁天橋から下流

弁天橋から上流

日の出時間が早くなり弁天橋定点からの写真に太陽が入り、昨日の写真には巨大な赤斑点ゴーストが写ってしまったので、今日は定点を少しずらしました。

弁天橋

草原

2015年4月22日水曜日

WZ EDITOR 9 の俯瞰機能

千葉県下約9万3000小字のデータベースをつくっていますが、その使いやすい検索出力機能をエディタに発見しましたのでメモしておきます。

1 Excelの検索出力機能
次の画面はExcelの小字データベースで検索を行った画面です。

Excelの検索画面

戸地名を抽出した結果ですが、この抽出結果をファイルに出力する機能はエクセルには標準装備されていないようです。
WEBを検索すると、マクロを組めば出来そうな雰囲気のようですが、気軽に取り組めるレベルではないようです。
これまでは、結局のところ、検索結果を再度入力して検索結果を利用していました。

2 Wordの検索出力機能
参考までに、Wordの検索出力機能を調べてみました。

Wordの検索画面

検索すると、ナビゲーション画面で検索語が含まれている行が表示されます。一種の俯瞰機能です。しかしこのナビゲーションで表示された検索結果(俯瞰結果)を出力することはできないようです。

3 WZ EDITOR 9の検索出力機能
WZ EDITOR 9には俯瞰編集という機能があります。画面上で語句を指定して、[Ctrl]キーを2回連続クリックすると、次の俯瞰編集画面になります。

WZ EDITOR 9の元画面(「戸」を指定)

WZ EDITOR 9の俯瞰編集画面

語句「戸」を含む行だけが表示されています。

このリストを「検索」→「ツール」→「俯瞰表示のコピー」という操作でコピー(クリップボードにコピー)することができます。

これを使っているファイルに貼付けして不要な語句を削除するなどの編集をすれば、検索結果出力を楽にすることができたことになります。

自分のパソコン操作レベルでは、検索結果の出力がこれまでネックになっていたのですが、この壁を突破することができました。

「小字データベースをExcelで作って検索を容易にしよう」と考えていたのですが、データベース=Excelという固定観念に縛られすぎていたようです。

当面小字データベースはWZ EDITOR 9で利用することにします。

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これまでに使ったことのあるエディタ

●EDLIN
私が最初に使ったエディタです。MS-DOS標準装備。今は信じられないラインエディタ(1回の操作で1行しか編集できない)。世の中ではもうだれもEDLINを使わなくなったある時、NHKTVお昼のニュースで「EDLINにバグが見つかりました。」と流れ、パソコンを使っていない人がニュースを担当していると感じたことを覚えています。

●EZ EDITOR
試供品が雑誌の付録で公開され、次いで市販されました。私が最初に使ったスクリーンエディタです。画面をスクロールしてどの行でも自由に編集できることに大感激した憶えがあります。
画面背景や文字の色をカスタマイズできることを楽しみました。以後EZ EDITORの後継ソフトを愛用しています。

●VZ EDITOR
同じ作者によるEZ EDITOR後継ソフトです。
ワープロソフトを使うよりエディタで書類や報告書類をつくった方が効率的な時期がありました。
パソコン通信のフォーラムや解説書附録から各種マクロを入手して利用していたことを憶えています。エディタそのもの、パソコンそのものに多くの人が興味を持っていた時代でした。

●WZ EDITOR
Windowsの時代になりVZ EDITORがWZ EDITORに衣替えしました。その後作者や販売社が変わりました。
遠くEZ EDITORを祖先とするソフトという理由で現在愛用しています。
その多様で高度な機能はとても使い切れていません。

2015年4月20日月曜日

千葉市内野第1遺跡 縄文時代大規模落し穴シカ猟

縄文時代土壙列を地形図にプロットできましたので、それを利用して大規模シカ猟について考察します。

「千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書 第Ⅰ分冊」(2001.3、株式会社野村不動産・財団法人千葉市文化財調査協会)では土壙列を1号列と2号列に区分していますが、土壙列を狩猟のための落し穴列としてみると、次図にしめすような3つの装置として区分することができます。

狩猟装置としての土壙列区分とその狩猟範囲

1号土壙とされるものはAとBに区分できます。図面をよく見るとAとBは間が大きく離れるとともに、土壙の大きさも異なり、また延長線がずれていて連続していません。
さらに、

Aは台地上にありますが、Bは段丘崖の下にあり用途が異なるものと結論付けることができます。

1号土壙列Aは台地上の獣をその場で捕える落し穴列のようです。

1号土壙列Bは台地面を追ってきたシカを斜面に追落し、斜面下に設置した落し穴で捕える装置です。

2号土壙列は台地面を追われたシカが斜面を下リ始めたその時その場に設置した落し穴で、シカの不意を打つ装置であり、地形に沿って設置された様子はその工夫の程度の高さを確認することができます。

1号土壙列Bは斜面を下るシカがスピードを上げたため、落し穴を避けきれないという運動特性を利用しますが、2号土壙列では台地面を逃げてきたシカが斜面を下ろうとするその瞬間にこれまで見えなかった落し穴を通過させるという不意打ちを狙うもので、巧妙な仕掛けです。

狩猟効果としては1号土坑列Bより2号土壙列の方がはるかに効果的であると考えられます。

また、2号土壙列の土壙の大きさが1号土壙列Bより大きいことや2号土壙列は斜面地形に沿って(等高線に沿って)設置するという測量技術的工夫がされていますが、1号土壙列Bは直線的で微地形を利用するという発想が虚弱であることがわかります。

このような比較から、1号土壙列Bと2号土壙列の間には時間の隔たりが存在し、2号土壙列の方が新しいものであることが確実です。

1号土壙列A、B、2号土壙列ともに、シカ等を追う際に、シカ等が確実に落し穴の方向に向かうように、逃げるシカ等の方向を限定するための障害物レーンが設けられていたと想像します。

カナダアルバータ州のHead-Smashed-In Buffalo Jampの例ではバッファローを崖に誘導するレーンには障害物が置かれる他、焚火や大きな獣皮を振る勢子がその役割を果たしました。

土壙列(落し穴列)の工夫の相違

なお、落し穴のサイトでは次の図に示したような工夫がされ、追い詰めたシカが全て落し穴に落ちるような工夫がされていたと想像します。

落し穴付近における工夫(想像)

これだけの落し穴列を利用する猟は恐らく数十人を下らない統制のとれた多人数集団が従事した活動であると思います。

また、新旧2列の落し穴列が存在することから、縄文時代の相当長期間にわたって、この場所でシカ猟が行われてきたと考えて間違いありません。

落し穴で捕えたシカは低地(勝田川谷底)の水流を利用して解体処理加工され、干し肉や皮革製品となり、恐らく交易品として利用されたものと考えます。

台地の斜面を利用した大規模猟、低地の水流を利用した解体処理加工などの様子は狩猟対象こそ違え、Head-Smashed-In Buffalo Jampの例と酷似しています。

2015年4月19日日曜日

2015.04.19 花見川風景

白い雲に日の出の光が反射し、しかし朝焼けのように赤くはならないで、いつもより明るい朝となりました。

花見川 横戸緑地下

花見川 ゴルフ場前

花見川 弁天橋より下流

花見川 弁天橋より上流

うろこ雲

花が全部散り、若葉が出た桜

毎朝同じコースで散歩して、同じような場所で写真を撮って、全く飽きないので、我ながら不思議です。

アートモード写真が風景に対する興味を深めてくれているようです。

2015年4月18日土曜日

千葉市内野第1遺跡 縄文時代土壙列と地形

1 土壙列と地形との関係
千葉市内野第1遺跡から出土した縄文時代土壙列と地形との関係が気になります。
報告書(「千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書 第Ⅰ分冊」(2001.3、株式会社野村不動産・財団法人千葉市文化財調査協会))をよく見ると、地形が出ている図面がありました。

千葉市内野第1遺跡縄文時代遺構に見られる土壙列

第2列は台地崖の中腹付近、第1列は台地崖中腹から崖を斜めに横断して低地まで伸びています。

このような仕掛けにより、鹿群の追い込み落し穴猟をしたのだと思います。

台地面にいる鹿群を追い込んで来て、崖を下らざるを得ないようにして、斜面を加速した鹿群が落し穴に落ちざるを得ないような各種工夫をしておいたのだと思います。

大規模な落し穴猟ですから、台地面の様子が判らないと、どのように鹿群を追い込んだのか、わかりません。

そこで、周辺の台地地形の様子を見ることにします。

2 土壙列と周辺地形との関係

報告書では遺跡発掘区域をより広域的な図面とか一般地図にプロットした情報が一切ありません。
遺跡発掘区域の正確なGIS上の位置を知ることはできませんでした。

しかし、1960年代千葉市都市図(航空写真測量図)をみると、そのなかのコンターと上記土壙列図面のコンターが類似する箇所を見つけだすことができました。

1960年代千葉市都市図と土壙列配置図との対応

測量が違いますから1本1本のコンターは対応しませんが、地形そのものは精度の高い対応を示すオーバーレイ関係をつくることができました。

この情報操作により広域地形と土壙列の正確な対応関係情報を得ることができました。

1960年代千葉市都市図に土壙列をプロットすると次のようになります。

千葉市内野第1遺跡縄文時代遺構の土壙列の開発前地形における位置

この周辺地形の中での土壙列位置情報から、この土壙列をつかった狩猟方法について検討してみます。 つづく

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参考 開発後の現在地図に土壙列をプロットすると次のようになります。

千葉市内野第1遺跡縄文時代遺構の土壙列の位置

2015年4月17日金曜日

2015.04.17 花見川風景

コケと新緑で緑色が溢れていました。

横戸緑地

横戸緑地下の花見川

弁天橋のアーチする橋桁に橋名票を見つけました。

弁天橋の橋名票

弁天橋の橋名票のある場所

空に雲の裂け目ができていました。

弁天橋から上流

2015年4月16日木曜日

千葉市内野第1遺跡 縄文時代遺構の土壙列に注目する

最近、ブログ「花見川流域を歩く」で千葉市内野第1遺跡の古墳時代の事象について検討しました。2015.04.08記事「千葉市内野第1遺跡古墳時代集落の消長について」等。

その記事を書いている時、千葉市内野第1遺跡の縄文時代遺構に規模の大きな土壙列があることを知り、強い興味を覚えました。

ブログ「花見川流域を歩く」では現在古墳時代と奈良平安時代を対象にして、花見川-平戸川筋の東海道水運支路(仮説)について検討しています。
そのため、縄文時代の記事を書くとブログ記事の歴史考古に関するシークエンスが散らかるような印象になります。
そこで、この番外編ブログで記事にして、後々にブログ「花見川流域を歩く」で縄文時代の本格的検討をする時の予行演習をしておくことにします。

1 土壙列の姿

土壙列の分布図

土壙の形状 例
「千葉市内野第1遺跡発掘調査報告書 第Ⅰ分冊」(2001.3、株式会社野村不動産・財団法人千葉市文化財調査協会)より引用

報告書では次のような説明がされています。(要約)
1号土壙列(北側)は、標高30mから低地部分までの230mにわたって台地を横断する形で計36基が検出されている。さらに数基の存在が考えられる。住居跡等に切られている土壙がある。
2号土壙列は42基が標高20mのラインに沿って約200mに亘り弧状に分布する。住居跡に切られている土壙がある。
土壙は陥穴群と思われ、規模は長軸2m~3m、短軸1m~2m、深さ1~2mで、底面が細くなり断面がV字状をなすもので底面施設はない。土壙間の間隔は、3m~4mであるが、一部が欠落したり、間延びしている部分もあり、一定していない。構築時期については、住居跡との重複関係から古墳時代前期より古いと想定できるが、明確な時期決定はできない。

2 土壙列による狩対象と狩方法
内野第1遺跡の縄文時代以降からは多量の獣骨が出土しています。
報告書では骨の破片7776点を同定したところ、シカが破片数2071点で最も多く、次いで破片数626点のイノシシ類であったとしています。
従って、土壙列はシカを主なターゲットとした大規模な追い込み猟の施設であったことが考えられます。

以前ブログ「花見川流域を歩く」でカナダ原住民のHead-Smashed-In Buffalo Jamp(※)を紹介したことがありますが、狩猟対象こそ違え、その狩猟方法とこの内野第1遺跡落し穴猟はその大規模性が似ているかもしれないと直感し、興味を魅かれます。
※ ブログ「花見川流域を歩く」2014010.24記事「旧石器時代の狩方法」等多数記事参照

この土壙列を使った追い込み落し穴猟がどのようなものであるか、その大規模性、組織活動性に着目して、この番外編ブログで順次検討したいと思います。

番外編ブログの開設

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」を開設します。

ブログ「花見川流域を歩く」のカラーから外れた内容の記事をこの番外編で掲載します。

例えば、次のような内容の記事を掲載する予定です。

・ブログ「花見川流域を歩く」の連載テーマから外れた内容の記事
・あまりに細部に関わる、マニアックな興味記事
・日々の風景写真でよいものの紹介記事(ブログ「花見川流域を歩く」に掲載するとうるさくなってしまう場合)
・パソコンソフトの操作メモに関わる記事
・図書紹介に関わる記事
・参考サイトの紹介記事
・散歩や旅行に関わるGPS記録の紹介記事
など

記事掲載は不定期とします。

ブログ「花見川流域を歩く」とともにこのブログ「花見川流域を歩く 番外編」もよろしくお願い申し上げます。

2015.04.16 早朝の花見川