2021年12月25日土曜日

電子辞書のパソコン接続

 Computer connection of electronic dictionary


By reconnecting the electronic dictionary DF-X10001 purchased in 2014 to a personal computer, it is now possible to use a batch search of 38 dictionaries such as Japanese, Kanji, English-Japanese, and Japanese-English, including the World Encyclopedia. It's an unexpected good luck. It's very convenient.


2014年に電子辞書DF-X10001を購入し、パソコン(当時Windows7)とpasoramaという機能で接続して、世界大百科事典(平凡社)を含む国語、漢和、英和、和英等38辞書の一括検索を利用していました。とても便利でした。


電子辞書DF-X10001

ブログ花見川流域を歩く2014.11.26記事「外付け電子辞書の活用

その後同じパソコンをWindows10にアップデートして使っていました。しかし、3年程前にWindows10パソコンを新調したところ、pasoramaはWindows10には対応していないとのことで使えなくなりました。残念でした。

ところが、最近web検索しているとWindows10パソコンでもpasoramaが使えるという記事を読んで、早速試してみました。そうしたところ、特段の問題がなく、すんなり電子辞書がpasoramaでパソコンとつながり、使えるようになりました。予期しない僥倖ですので、そのうれしさをメモします。

1 電子辞書とパソコンとの接続方法

ア 電子辞書をケーブルでWindows10パソコンにつなぐ。(電子辞書画面ではpasorama接続中になった。)

(この時点ではWindows10パソコンにはpasoramaはインストールされていません。)

イ エクスプローラーで電子辞書パス"I:\Pasorama\64bit\Setup.exe"(「I」は私の場合)を見つけ、Setup.exeクリックする。→pasoramaがパソコンにインストールされた。

ウ pasoramaを立ち上げるとDF-X10001と接続されていて、pasoramaが使えるようになっていた。

2 パソコン画面における語句の一括検索の快

自分はパソコンにモニターを4枚接続して使っていますが、あるモニターである語句をマウスで指定→コピーすると、別モニターの置いてあるpasorama画面の語句欄にそれが自動入力され、多数辞書の用語解説が表示されます。この事象は自分にとって知的な快楽です。

例えばゴカイという語句をブログ記事などでコピーするとpasorama画面では次のような画面になります。この画面では世界大百科事典の解説を示しています。この解説をコピペして別のソフト入力画面に貼り付けることができます。世界大百科事典の図版も利用できます。


pasorama「ゴカイ」検索画面


世界大百科事典の図版

外付け電子辞書が使えなくなって3年ほどたち、その機能をwebで代替してきました。しかしwebでは本当に必要な情報にいきつくまでに多大な時間がかかることがままあります。しかし、この電子辞書ならば質の良い情報を効率的に使うことができます。

3 英語辞書機能活用の期待

最近、Google Translateを利用してブログ記事に要約英訳を掲載しています。英語力ゼロの人間が鉄面皮な活動をしていますが、その英訳がトンチンカンであることはうすうす気が付いています。しかし正解を調べる方法がこれまでありませんでした。しかし、この電子辞書DF-X10001は英語翻訳専門家用の機材です。この電子辞書を有効活用して英語翻訳トンチンカン度合いを低減させることができそうだと期待します。例えば「棲管」の英訳をwebで調べることは出来ませんでしたが、この電子辞書では次のように調べることができました。


「棲管」の一括検索画面

4 パソコンで利用できる電子辞書DF-X10001の辞書

電子辞書DF-X10001をパソコンにpasoramaでつないで利用できる辞書は次の通りです。2014年より新しい版(新しい情報)はありませんので、最新情報はwebで得ることにします。

●『改訂新版 世界大百科事典』All Rights Reserved. Copyright © 2013 Hitachi Solutions Business, Ltd.

●『精選版 日本国語大辞典』© 小学館 2006

編集/小学館国語辞典編集部 発行所/株式会社 小学館

●『新漢語林』© Tadashi Kamata, Torataro Yoneyama & Taishukan, 2004

著者/鎌田正・米山寅太郎、 発行所/株式会社 大修館書店

●『角川類語新辞典』 ©Susumu Ohno and Masando Hamanishi,1981

著者 大野晋 浜西正人

発行 角川学芸出版 © Kadokawa Gakugei Shuppan Publishing Co.,Ltd.1981

●『180万語対訳大辞典 科学・医学・工学・農学・化学・ビジネス・英和和英』 ©日外アソシエーツ株式会社

発行・発売:日外アソシエーツ株式会社

●『人文社会37万語対訳大辞典』©日外アソシエーツ株式会社

発行・発売:日外アソシエーツ株式会社

●『自然科学系和英大辞典 増補改訂新版(第4版)』

●『広辞苑 第六版』 © 2008、2012

新村出編、著作権者代表/財団法人 新村出記念財団、 発行所/株式会社 岩波書店

●『リーダーズ英和辞典 第3版』株式会社研究社

編集代表 高橋 作太郎

© 2012, 2013 発行所/株式会社研究社

●『リーダーズ・プラス』© 1994, 2008 株式会社研究社

松田徳一郎編集代表, 発行所/株式会社研究社

●『新英和大辞典 第6版』©2002, 2008 株式会社研究社

編者代表 竹林 滋

●『新編英和活用大辞典』© 1995, 2005 株式会社研究社

編集代表 市川繁治郎

●『新和英大辞典 電子増補版』© 2003, 2008 株式会社研究社 

渡邉敏郎、Edmund R. Skrzypczak、Paul Snowden 編 

●『カタカナで引くスペリング辞典』©2003, 2004 株式会社研究社

研究社辞書編集部 編 

●『ジーニアス英和大辞典』© KONISHI Tomoshichi, MINAMIDE Kosei & Taishukan, 2001-2012

●『ジーニアス用例プラス』

© Taishukan 2004-2008

including Longman examples, selected from Longman Dictionaries (© Longman Group Limited 1995 and © Pearson Education Limited 2000) by arrangement with Pearson Education Limited

●『ナノテクノロジー用語英和辞典』  © MEZAKI Reiji & Taishukan 2004

目崎令司 編 発行所/株式会社  大修館書店

●『明鏡国語辞典』©Kitahara Yasuo & Taishukan, 2002-2004

編者 北原保雄   発行所/株式会社  大修館書店

●『日本語大シソーラス――類語検索大辞典』© 2003-2006 by YAMAGUCHI Tasuku & Taishukan

発行所/株式会社 大修館書店

●『ランダムハウス英和大辞典』(第2版)© 1973,1994 株式会社小学館

編集/小学館ランダムハウス英和大辞典第2版編集委員会 発行所/株式会社 小学館

●『プログレッシブ和英中辞典』(第3版)©1986,1993,2002 株式会社小学館

編集主幹/近藤いね子・高野フミ 発行所/株式会社 小学館

●『科学技術論文、報告書その他の文書に必要な英語文型・文例辞典』

●『国際会議・学会その他集会における聴く力、話す能力』

●『学術講演の英語スピーチに必要な慣用表現』

●『公式の場における 式辞・挨拶の英語表現』

●『ビジネス技術実用英語大辞典V5 英和編&和英編』©Fumio Unno & Kazuko Unno 2010

著者・著作権者 海野文男・海野和子 発行 合同会社プロジェクト ポトス

●”Collins COBUILD Advanced Dictionary of English”  

©HarperCollins Publishers 2009 - Dictionary Text, Introduction and Pragmatics Boxes 

©Heinle Cengage Learning 2009 - Thesaurus, Usage Notes, Word Links, Word Partnerships and Word Webs (excluding images)

●”Audio data for Collins COBUILD Advanced Learner’s English Dictionary new digital edition 2004 © HarperCollins Publishers 2004”

●“5-million-Wordbank” from the Bank of EnglishR © HarperCollins Publishers 2001

●Longman Dictionary of Contemporary English, Fifth Edition © Pearson Education Limited 2009

●Longman Pronunciation Dictionary, Third Edition © Pearson Education Limited 2008

●ロングマン英和辞典 © Pearson Education Limited 2007

●Oxford Dictionary of English, Third Edition © Oxford University Press 2010 

●Oxford Thesaurus of English, Third Edition © Oxford University Press 2009 

●Oxford Sentence Dictionary © Oxford University Press 2010

●Oxford Advanced Learner’s Dictionary, Eighth Edition © Oxford University Press 2010 

●Oxford Collocations Dictionary for students of English, Second Edition © Oxford University Press 2009 

●Oxford Phrasal Verbs Dictionary for learners of English, Second Edition © Oxford University Press 2006 

●Oxford Idioms Dictionary for Learners of English, Second Edition © Oxford University Press 2006 

●Oxford Guide to British and American Culture, Second Edition © Oxford University Press 2005

●Britannica Concise Ecyclopedia © 2012 Encyclopadia Britannica, Inc.

●『知っておきたい 日本語コロケーション辞典』© 2006 学研辞典編集部 編

発行所/株式会社 学研教育出版

●『英文ビジネスレター文例大辞典』

©田久保浩平 橋本光憲 1995

発行所/株式会社 日本経済新聞出版社

●『英文ビジネスeメール実例集 Ver. 2.0』© 2005 有元美津世著 

発行所/株式会社 ジャパン タイムズ

●『英会話ビジネスひとこと辞典』©2001 Ichiro Tatsumi, Sky Heather Tatsumi

巽一朗、巽スカイ・ヘザー著 発行所/株式会社 DHC 



2021年12月20日月曜日

展示遺物の3D撮影方法メモ 3D model shooting method of exhibited relics

 I made a note of how to shoot a 3D model of the relics on display in a glass showcase. The purpose of creating a 3D model is to create learning materials. It is not for research or appreciation purposes.


博物館等においてガラスショーケースに納まった展示遺物の観察記録3Dモデル作成方法について、これまでの体験に基づいて技術メモを作成しました。現状技術レベルを記録しておき、後日の参考にするためです。

ショーケース越し(ガラス面越し)に撮影して3Dモデルをつくる目的は、自分自身がその遺物をより詳しく観察するためです。自分自身の学習資料とするためです。その遺物の3Dモデル「作品」をつくり、研究や鑑賞目的に供するためではありません。

1 撮影マナー

写真撮影が許可されていない場合は許可をとります。

場所独占により他の観覧者の邪魔をすることにならないように、工夫します。自分がこれまで撮影したほとんどの館は平日の午後3時から閉館時刻(4時30分とか5時)までの間は他の観覧者がほとんどいません。従ってこの時刻に訪れます。特に雨の日は観覧者ゼロの確率が高まりますからラッキーチャンスです。

2 撮影方法

2-1 出来るだけ多数写真を撮影する

対象物を設定したら出来るだけ多数の写真を撮影すると3Dモデルの質が向上します。自分は最初30枚から40枚の写真を撮影して3Dモデルを作成していましたが、その後徐々に増えて現在ではショーケースの隅にあるものは100枚弱、ショーケースの中央にあるものは200枚程度撮影しています。

2-2 撮影は一筆書きの要領で撮影する

フォトグラメトリーソフト(自分は3DF Zephyr Lite)は連続多数写真の解析が基本です。従って一筆書き要領で一気に全部撮影します。

2-3 ガラスに反射する影や光源、障害物を過度に避けない

ガラスに反射する影や天井の光、あるいはガラス戸扉やショーケースの梁など写真に含まれる「邪魔物」「不純物」を避けるかどうかという問題があります。写真枚数が少ないとき(例 数十枚)は微妙なカメラ位置操作で「邪魔者」「不純物」を避けられれば避けた方が良い結果となります。しかし、写真枚数が多くなると、逆に「邪魔物」「不純物」を避ける操作が(おそらく規則的複合的に大きなカメラ空白域を生み出して)円満なカメラ配置に悪影響を与えるようになり、悪い結果となることがあります。総合体験的には「邪魔者」「不純物」を過度に避けない方が良い結果となります。


ガラス面反射例 A


ガラス面反射例 B


邪魔物例 ガラスドアの重複


邪魔物例 ショーケースの梁

2-4 可能な限り撮影死角を狭くする

展示物背後が壁になっている場合、どうしても撮影死角が生まれます。この撮影死角を出来るだけ狭くすることが大切です。そのため、背後にせまるためにこれ以上カメラを移動できないという限界付近で撮影を密にすることが大切です。立体像を結像するには同じポイントを最低3枚撮影が必要ですから、限界付近の撮影密度を増やすことでより背後までせまることができます。

可能な限り背後まで撮影した場合とそうでない場合では仕上がり3Dモデルに大きな差がでることがあります。


通常撮影 背後結像が欠ける


可能な限り背後まで撮影した場合 背後結像は不十分であるが、見栄えは良い


上記例を正面から見た場合

3 ショーケースの近くにスケールを置いて撮影する

ショーケースの縁や近くの床にスケール(例 ファイバー製折尺)を置いて、それが写真に写りこむように撮影すると、3Dモデルに実寸法を付与できます(3DF Zephyr Liteの場合)。3DモデルをBlenderに投入すれば各種計測(長さ、面積、容量等)が自由にできるようになります。実寸法を付与した各種モデルを同じ3D空間に置いて比較することもできます。

4 ソフトによる調整

フォトグラメトリーソフト(例 3DF Zephyr Lite)では、作成した3Dモデルの穴埋め、ゴミの除去、テクスチャに焼き付いた光源ハレーション除去などを行うことができます。


3Dモデルのテクスチャに焼き付いた光源ハレーションの例 C


3Dモデルのテクスチャに焼き付いた光源ハレーションを除去した例 D

上記写真AとB2枚を含む3DモデルがC、AとBをテクスチャから除いた3DモデルがD。(3DF Zephyr Liteの場合)

(このモデルでは光源ハレーションの写った写真は他に沢山あるが、3Dモデルのテクスチャに影響するものは少ない)

5 参考 撮影画像処理

自分は次のようなカメラ設定と画像処理をして3Dモデルを作成しています。

画像処理した画像を使って3Dモデルを作成することにより3Dモデルの解像感を向上できます。

●カメラ OLYMPUS OM-D E-M-5 MarakⅡ ブラケット撮影(5種アートフィルター撮影 主にポップアート画像を利用)

●画像処理 Photoshopによる画像ハイパスフィルター処理(解像感の向上)

2021年12月5日日曜日

ブログコメントの事前承認システムを廃止しました

 Abolition of pre-approval system for blog comments


I found out that the Blogger blog has a reCAPTCHA function. It seems that the defense against spam attacks has been strengthened. Therefore, we abolished the comment pre-approval system for blogs.

We look forward to hearing from you about your blog posts.


これまで自分のブログのコメントは事前承認システムを利用していました。スパムコメントが溢れてブログ管理が出来なくなる事例をまじかに沢山見ていたからです。

しかし、Bloggerブログに以前には無かったreCAPTCHA機能(わたしはロボットではありません)が搭載されていることを知りました。これにより機械によるスパムコメント攻撃の恐れが軽減しているようなので、コメント事前承認システムを廃止して、コメントはどなたでも直ちに掲載されるようにしました。


コメント公開における「わたしはロボットではありません」チェック

私の主なブログは次の5つです。


荒木稔(arakiminoru)のブログ

花見川流域を歩く

花見川流域を歩く 番外編

花見川流域を歩く 自然・風景編

世界の風景を楽しむ

芋づる式読書のメモ

今後、これらのブログ記事に関する意見や感想などをお気軽にコメントしていただければありがたいです。皆さまのコメントに当方も大いにレスポンスさし上げたいと思います。

なお外国語コメントも大歓迎です。(ただしGoogle Translateが仲介者として介在します。)


2021年12月1日水曜日

2021年11月ブログ活動のふりかえり

 November 2021 Review of blogging activities


Looking back on my hobby activities in November 2021. November was a month with lots of fun activities.


ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2021年11月活動をふりかえりました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・11月の記事数は27です。

・伊那市創造館、箕輪町立郷土博物館、八千代市立郷土博物館特別展「らくがく縄文館」の3館を観覧し、多数の展示遺物の撮影を行いました。それにより興味ある遺物の3Dモデル観察を行いました。同時に2日間にわたって開催された山梨県考古学協会研究集会「曽利式土器とその周辺」にzoom参加させていただき量・質ともに特筆すべき情報を得ることができました。

・11月は自分にとってコロナ禍における制限から徐々に立ち直る貴重な第1歩を踏み出した月となりました。

・人体文や顔面など意匠が付く土器について3Dモデル観察を行い、自分レベルでは充実した検討を楽しむことができました。

・縄文中期の土笛、土鈴、太鼓を観察し、また顔面や土偶が歌っている様子を観察して、縄文時代(少なくとも中期の中部高地)は音楽が盛んであったことを知りました。

・顔面付き土器では祖母(神)→母(神)→娘(神)→孫娘(神)という命の継続が表現されていることを知りました。

・まだ記事にしていませんが、顔面付き土器の正面は「この世(生者の世界)」、土器の裏面は「あの世(死者の世界)」として表現されていることに気が付きました。

・中期の関東でトリをトーテムとして信仰する集団のネットワークが存在していたかもしれないという情報に「らくがく縄文館」展示土器の3Dモデル観察でたどり着き、興味が深まりました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」

・2記事を書きました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事10編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」

・11月は休載となりました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」

・11月は休載となりました。

6 2021年11月活動の特徴

・私のSketchfabサイトで外国の方から説明に英訳を付けてほしいとの要望がありました。

・SketchfabではGoogleブログのように翻訳機能がありません。ほぼ英語だけで成り立っているサイトです。キーワードも日本語は受け付けません。それでも自分の英語力ゼロであることを理由に頑固に日本語だけで通してきたのですが、そうした自分の身勝手に直接まったがかかったのでした。

・そこで、Google Translateの力を借りて、Sketchfab、YouTube、ブログ記事、Facebook記事に全て英語要約を付けるようにしました。Twitterは字数制限が厳しく英訳貼付は出来ません。

・Google Translateで英訳してみると日→英翻訳で生じる様々な問題に直面し、的確な英語表現をどのようにすればよいのか、何十年ぶりの英語入門勉強になります。

・海外旅行が封印された現在の日常実生活では外国人との交流はゼロですが、趣味活動では外国の方との交流も大いに楽しむことにします。

7 2021年12月趣味活動の展望

・同じ趣味活動でも自分の選択で、楽しさが少ない活動、楽しさが中くらいの活動、楽しさが多い活動の差が生まれます。11月活動は楽しさが多い活動であったので、この体験に基づいて12月活動は、自分の選択をより的確大胆にしていくことにします。

・つぎの4点で趣味活動を楽しむことにします。

1 展示遺物の3Dモデル観察と検討

2 講演会等考古学関連イベント参加

3 考古学等専門図書・論文の学習

4 有吉北貝塚発掘調査報告書の分析学習

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2021年11月記事

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2021年11月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2021年11月記事


2021年11月ブログ花見川流域を歩く投稿記事のサムネイル


2021年11月16日火曜日

SketchfabとYouTubeに説明英訳を追加

 Sketchfabの3Dモデルを見ていただいた外国の方から英訳を付けてほしい旨の要望がありました。これまで完全に日本語だけで通していますが、閲覧していただいている方はほとんどが外国の方です。そこでSketchfab画面に次のような工夫を加え改善しました。


arkiminoruのSketchfab画面

3Dモデル説明の英訳を付けました。また表題に英語キーワードを付けました。表題の字数制限が厳しく日本語と英語の併記は無理です。さらに関連ブログ記事URLと関連YouTube動画URLを追記しました。

同時に荒木稔のYouTube画面についても同様の改善を加えました。


荒木稔のYouTube画面

英訳はGoogle Translate直訳そのままです。


Google Translate画面

今後Google Translate画面を常時使うことになるので、ブラウザですぐにこの画面が開くように工夫しました。

Sketchfab及びYouTubeの最新記事11編についてこの作業を本日行ったのですが、その直後にSketchfabあるいはYouTubeを経由して普段アクセスの無い3ヵ国から関連ブログ記事にアクセスがありました。驚きです。恐らくSketchfab表題に入った英語キーワードが検索され、見慣れない画面が出たのでブログまでアクセスしていただいたのだと思います。

Sketchfabやブログ記事を多くの人に見ていただけるのはうれしいことですから、今後新作記事について英訳追記を常態化することにします。

なお、考古学用語についてGoogle Translateの結果を吟味することなく使う現状は不安であり好ましいものではありません。考古学用語英和対照辞典みたいなものがあれば入手することにします。

2021年11月1日月曜日

2021年10月ブログ活動のふりかえり

ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2021年10月活動をふりかえりました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・10月の記事数は30です。

・有吉北貝塚北斜面貝層における土器破片分布・出土層準検討に取り組んでいます。予定調和的でないデータについて興味がますます深まっています。これまでの定説と異なるような側面をもつ新たな価値の大きな作業仮説が生まれるかもしれないという感覚を持ちながら熟考を重ねています。むやみに途中経過を情報発信してもその意味は自己満足するだけで社会な意味は希薄です。従って記事化は控えています。新たな作業仮説を立案してから記事化する予定です。

・加曽利貝塚博物館特別展「-市原市史跡指定-祇園原貝塚 千年続いた縄文のムラ」を観覧して、そこで撮影した展示物について3Dモデル作成・観察をして記事にしました。

・ 八千代市立郷土博物館で開催されている「らくがく縄文館-縄文土器のマナビを楽しむ-」(主催:公益財団法人千葉県教育振興財団)を観覧して、そこで撮影した展示物について3Dモデル作成・観察をして記事にしました

・土偶学習を開始しました。

・海外考古学切手に関する記事を書きました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」

・技術に関する記事1編を含む2記事を書きました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事13編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」

・考古学切手関連記事を4編書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」

・設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」の学習記事(最終回)1編を含む3記事を書きました。

6 2021年11月趣味活動の展望

・有吉北貝塚北斜面貝層の土器破片分析から貝層形成に関する新たな仮説が生まれた段階で記事化したいと思います。

・展示館観覧を繰り返して、展示物多数について3Dモデルによる観察を行いたいと思います。

・主に土偶について文献図書学習を深めたいと思います。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2021年10月記事

〇は閲覧数が多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2021年10月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2021年10月記事

ブログ「世界の風景を楽しむ」2021年10月記事

ブログ「芋づる式読書のメモ」2021年10月記事


2021年10月ブログ花見川流域を歩く投稿記事のサムネイル


2021年10月2日土曜日

デジカメTG-6のLEDライトガイドの効果

 OLYMPUSのコンパクトデジカメTG-6は小さな対象物に1㎝まで接近して撮影できる顕微鏡モードが付いていて、なおかつ深度合成ができます。この2つの機能により小さなモノの撮影、特に3Dモデル作成用撮影に適しています。

この度このカメラのLEDライトを接写1㎝でも対象物に均等に照射できる装置(LEDライトガイド)を入手しました。早速試用したところ顕微鏡モード撮影には必須の装置であることを確認しましたのでメモします。

1 TG-6カメラのLEDライトガイド

TG-6カメラにはフラッシュの他にLEDライトがついています。LEDライトは常時点灯できますから深度合成撮影に便利です。しかし、顕微鏡モードでは対象物に近づきますからLEDライトの照射が出来なくなります。この不都合を解決するのがLEDライトガイドで、LEDの光をレンズの外周に沿って発光させ、対象物まで1㎝でも対象物に光を照射できます。


LEDライト発光なしの状態


LEDライト発光の状態(ガイドなし)


LEDライトガイドによる発光状態

2 イボキサゴの深度合成撮影

撮影ボックス内間接照明環境で撮影しました。


LEDライトガイドによる発光なし


LEDライトガイドによる発光あり

イボキサゴ中央部(先端部)がLEDライトガイド発光なしの場合カメラの影になり画像が黒ずんでいます。一方、LEDライトガイド発光ありの場合は影はありません。

3 切手の撮影


LEDライトガイドによる発光なし 左に照明を置く


LEDライトガイドによる発光あり

LEDライトガイドによる発光なしの場合カメラと切手との距離は1~2㎝ですから、ライトを複数利用しても必ずカメラの影ができます。一方、LEDライトガイドによる発光ありの場合、円満な光環境が生まれます。


2021年10月1日金曜日

2021年9月ブログ活動のふりかえり

 ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2021年9月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・9月の記事数は14です。9月の記事は有吉北貝塚北斜面貝層における同一土器破片分布・出土層準検討に熱中し、それがメイン活動となりました。イボキサゴ3Dモデル作成にも集中しました。

・有吉北貝塚検討は発掘調査報告書掲載の精細で超縮小図面からきわめて有用な情報を引き出すというチャレンジャブルな作業を伴い、自分の所持する能力やささやかなパソコン環境をフルに活用する場面が多く、趣味活動の醍醐味を味わいました。作業テンポが日々の記事を書くテンポではないため、記事数は少なくなりました。記事数などどうでもよいことです。活動に熱中して面白さを感じればそれが趣味というものであり、それを少数でも記事に表現すればよいことです。

・イボキサゴ3Dモデルは「小さいもモノ」の3Dモデル作成という特別な技術ジャンル活動であることを理解し、一定の成果をおさめました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」

・技術に関する記事をメインに8記事を書きました。

・2021.09.09記事「illustrator→QGIS 点情報コンバート成功」はFacebook QGIS User Group Japan経由で多数の閲覧がありました。

・2021.09.27記事「GigaMesh Software Frameworkの使い方 その1 6面図の作り方」はTwitter経由で多数の閲覧がありました。GigaMesh Software Frameworkの使い方説明記事作成は、自分には自明でもそれを人に説明するとなると不確かなことを調べる必要にせまられ、とても学習になりました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事11編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」

・休載となりました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」

・設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」の学習記事3編を書きました。

6 2021年10月趣味活動の展望

・有吉北貝塚北斜面貝層の同一土器破片を対象とした超微細事象分析から意味のある価値を獲得できるように学習を進め、そのプロセスを楽しみます。同一土器破片分布から離れた場所の貝層対比が可能になると、他の出土物(石器や磨貝等)の時期比定ができる可能性が浮上します。

・イボキサゴなど「小さいモノ」を対象とした3Dモデル作成技術向上を目指します。

・コロナ禍により自粛してきた展示館観覧を本格的に再開することにします。

・文献図書学習の継続を目指してその習慣化取組を始めます。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2021年9月記事

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2021年9月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2021年9月記事

ブログ「芋づる式読書のメモ」2021年9月記事


2021年9月ブログ花見川流域を歩く投稿記事のサムネイル


2021年9月30日木曜日

GigaMesh Software Frameworkの使い方 その2 展開図の作り方

 この記事は、2021.09.27記事「GigaMesh Software Frameworkの使い方 その1 6面図の作り方」のつづきです。縄文土器を例に展開図の作り方の概要をメモします。詳しくはGigaMesh Software Frameworkサイトのマニュアルやビデオを参照してご研究ください。


この記事に出てくる主なボタン

1 展開図作成

1-1 土器の正置

土器を上から見て、その回転軸がPolar Gridの中心になるように正置します。


土器回転軸とPolar Grid中心を合わせた様子

(土器はSet Inspection Viewボタンで半透明にしてある)

1-2 軸設定

Set the rotational axis using the central pixelボタンをクリックします。

次のウィンドウが開きます。


軸設定ウィンドウ

Yesをクリックします。土器を動かすと次のように緑色の軸が設定されています。


土器に軸が設定された様子

1-3 展開範囲設定

Select Cone(Axis and two outer Points)ボタンをクリックします。

Ctrlキーを押しながら土器の上端部と下端部をクリックします。

次のウィンドウが開きます。


展開範囲設定ウィンドウ

Yesをクリックします。土器にピンク色で展開範囲がコーンで設定されます。


コーンが設定された様子

1-4 セットデータ

Edit→Cone/Cylinder-Extra→Cone-Set dataをクリックします。次のようなウィンドウが開きます。


Dialogウィンドウ

OKをクリックします。

1-5 (切断の)始点設定

Select single vertex(SelPrim)ボタンをクリックします。

土器表面で切断始点1点をCtrlキー押しながらクリックで設定します。この時画面には何も表示されません。

1-6 展開

Edit→Cone-Unroll Meshをクリックします。

次のSet cutting planeウィンドウが開きます。


Set cutting planeウィンドウ

Noを選択します。そうすると次のStraighten rollout-Cylinderstyleウィンドウが開きます。


Straighten rollout-Cylinderstyleウィンドウ

ここでは例としてNoをクリックします。

Flip rolloutウィンドウが開きます。


Flip rolloutウィンドウ

Noをクリックします。

展開図(作成のための3Dモデル)が画面に表示されました。


展開図1が表示された様子

……………………………………………………………………

Straighten rollout-CylinderstyleウィンドウでYesを、次のFlip rolloutウィンドウでYesをクリックすると次の展開図が画面に表示されます。


展開図2が表示された様子

……………………………………………………………………

2  展開図の6面図書き出し

File → Export Image Stack → Camera on Longitudinal Orbit (Vertical Axis).にチェックを入れます。

File → Export Screenshots → Screenshot Views(PNG)で書き出し用ウィンドウが開きますので、適当な接頭文字を加えてSaveをクリックすると展開図の6面図が書き出されます。展開図には土器表面の展開図のみならず、土器内面の展開図も含まれます。このなかから必要な図を利用します。


展開図の6面図

3 展開図作成のための3Dモデルの書き出し

File→Save asで展開図作成のための3Dモデルをplyファイルで書き出すことができます。

7で6面図として書き出した展開図とはこの3Dモデルをオルソ投影した図です。


展開図作成のための3Dモデル(3DF Zephyr Lite画面)

技術資料 GigaMeshによる縄文土器展開図作成に伴う3Dモデル 例

これほどの高機能3Dモデル分析ソフトを無償で公開しているGigaMesh Software Framework主宰者Hubert Mara博士に感謝申し上げます。

2021年9月27日月曜日

GigaMesh Software Frameworkの使い方 その1 6面図の作り方

 リクエストがありましたのでGigaMesh Software Frameworkの使い方について概要をメモします。この記事はその1 6面図の作り方です。

GigaMesh Software Frameworkはハイデルベルグ大学Hubert Mara博士によって開発された考古学研究者向け3Dモデル分析ソフト(フリーソフト)で3Dモデルから展開図を作成したり、6面図を作成したり多彩な機能を有しています。

一般ユーザーを対象としていないので使い勝手は通常ソフトと異なる点がありますが、とてもシンプルでかつ高機能です。

当方は見よう見まねで実務的にGigaMesh Software Frameworkを使っています。GigaMesh Software Frameworkの仕様や原理原則を十分理解しているわけではありません。ですから以下の説明に勘違いや間違いがあるかもしれませんのでその点はお許しください。

1 GigaMesh Software Frameworkのダウンロード・解凍・起動

ア ダウンロード

Windows10 portable Betaをダウンロードします。


GigaMesh Software Frameworkダウンロード画面

2021.09.26現在gigamesh-200529-windows.zipがダウンロードされます。

イ 解凍

半角英数のパスフォルダーに解凍します。

※GigaMesh Software Frameworkでは日本語パスフォルダー、日本語ファイル名は不可です。

解凍すると次のフォルダーが生まれます。

gigamesh-200529-windows

このフォルダーをクリックすると次の2つのフォルダーが含まれています。

bin

share

binフォルダーをクリックすると多数のファイルとフォルダーが含まれています。

この中にソフト本体であるgigamesh.exeが含まれています。

ウ GigaMesh Software Frameworkの立ち上げ

gigamesh.exeをクリックするとGigaMesh Software Frameworkが立ち上がります。

注意)最初にGigaMesh Software Frameworkを立ち上げるとWindowsが危険だから止めた方がよいと注意喚起してきます。しかし、詳細情報をクリックして立ち上げます。次回からはWindowsの注意喚起はなくなります。

GigaMesh Software Frameworkを立ち上げると次の3つのウィンドウが開きます。


GigaMesh Software Framework立ち上げで開く3つのウィンドウ

3つのウィンドウのうちファイル入力催促画面から3Dモデルファイルを開くとメインウィンドウに3Dモデルが表示され操作可能となります。

コマンドライン画面は、操作が次々に記録される確認用画面でその画面に入力する必要はありません。ただしコマンドライン画面を×で終了するとGigaMesh Software Frameworkが終了してしまいますから残しておきます。

2 Wabefront(.obj)ファイルの事前変換

GigaMesh Software FrameworkでWabefront(.obj)ファイルを使って分析する場合、事前にMeshLab(フリーソフト)を使った変換が必要です。

MeshLabを立ち上げ、対象ファイルを取り込みます(file→import mesh→ファイル選択)。

そのまま、file→export mesh→okで書き出します。Wabefront(.obj)ファイルに新たなmltファイルが加わります。このWabefront(.obj)ファイルをGigaMesh Software Frameworkで使います。


MeshLabにWabefront(.obj)をインポートした様子

Wabefront(.obj)ファイルをMeshLabによる変換をしないでGigaMesh Software Frameworkに取り込むとテクスチャが正しく反映されません。

なお、GigaMesh Software Frameworkに取り込んだ3Dモデルが小さすぎて不都合が生まれた場合には、Wabefront(.obj)ファイルをMeshLabで拡大してから書き出して再度GigaMesh Software Frameworkに取り込みます。

※MeshLabも日本語パス、日本語ファイル名に対応していません。


参考 MeshLab公式サイト・ダウンロード

3 画面操作用キーボード説明図

GigaMesh Software FrameworkホームページのTutorialsの1.3.Navigatingに画面操作用キーボード説明図が掲載されています。


画面操作用キーボード説明図

このキーボード説明図を画面なり、紙なりで常時確認できるようにしておくと画面操作が円滑になり便利です。GigaMesh Software Frameworkでは3Dモデルの回転等の調整は主にキーボードで行います。

4 操作中に不都合が生じた場合の対処方法

このソフトは戻るボタンがありません。操作に失敗した時(不都合が修正できない時)はReLoadボタン(上左端)で当初3Dモデルを取り込んで作業をし直します。

何回も操作し直して好みの結果に到達するのがこのソフトの特徴です。

5 操作例 6面図作成

ア 3Dモデルファイルを開く

file→open→ファイル名指定で3Dモデルファイル(MeshLabで事前変換したWabefront(.obj)ファイル)を開きます。


3Dモデルファイルを開いた様子

画面右のColormapとRenderingの各項目で対象物の表現を様々に変化させることができます。

イ 対象物を正置する

対象物を画面の中で正置します。

主な操作

・背景を主にPolar Gridにして、時にRectangular Raster Gridを使いそれとの対比で正置作業をします。

・対象物を半透明にして(Set Inspection Viewボタン 上真中付近)対象物をグリッドと合わせます。

・マウス右クリック移動で対象物を移動します。

・キーボードで角度を回転調整します。

・キーボード90度回転でどの角度からみても正置になるように確認します。

(縄文土器の場合かならず各種ゆがみがあるので完全な正置は実際上あり得ません。)


対象物を半透明にして底から見ている様子


対象物を正置した様子

ウ 6面図書き出しの設定

・File → Export Image Stack → Camera on Longitudinal Orbit (Vertical Axis).

エ 6面図書き出し

File → Export Screenshots → Screenshot Views(PNG)

次のウィンドウが開きます。


保存用画面

そのままあるいは接頭文字を加えてSave→Tiled renderingウィンドウ→Yesで6つの画像がフォルダー(読み込んだ3Dモデルのあるフォルダー)に書き込まれます。


書き出された6面図用画像

つづく

次の記事では「その2 操作例 展開図作成」を予定します。