2018年8月24日金曜日

GIS用県別日本地図shapeファイルについて

GIS用県別日本地図shapeファイルについての感想をメモします。

1 行政からGIS用県別日本地図shapeファイルが提供されない不可解
GISで県別日本地図を表示して県別データを色分けしたりすることは時々あります。以前は地図太郎PLUSというGISアプリを使っていて、専用のファイルを購入して使っていました。QGISを使うようになり、その地図太郎PLUS専用ファイルはshapeファイルに変換できないので使えません。
行政からはGIS用県別日本地図ファイルは提供されていないようです。基本的資料が行政から提供されていない理由を知りませんので、とても不可解です。
行政(国土交通省国土政策局国土情報課 国土情報 行政区域データ)からは市町村別日本地図ファイルが提供されています。

全国行政界地図(県別に色分けしたもの)

同上拡大図

ここまで詳しい情報が提供されているのに、基本中の基本ともいえる県別地図ファイルが提供されていないのが不思議です。

2 全国行政界地図の県別ディゾルブ
QGISの機能を使って全国行政界地図を県別にディゾルブしてみました。

QGIS機能を使った県別ディゾルブ結果
パソコンが1時間作業していました。結果は一見うまくいったようにみえます。

同上拡大図
しかし、ゴミが沢山うまれていて、とても使い物になりません。
自分で県別地図をつくるのは手間がかかりそうです。

3 GADMの県別地図
世界行政界地図データベースGADMでは日本の全国、県別、市町村別地図を提供しています。(2018.08.14記事「世界行政界地図データベースGADMを知る」参照)

GADM提供県別日本地図ファイル
残念ながら北方領土がでていません。

北方領土だけの地図を北海道の地図から抜き出してGADMの地図と一緒に表示すれば使えますが、あまり積極的につかいたくありません。

4 Mandara(フリーGIS)付属日本緯度経度.mpf
フリーGISアプリMandaraに日本緯度経度.mpfが付属していて、これをshapeファイルに書き出すことができます。


Mandara(フリーGIS)付属県別地図から作成した県別地図 

2018年8月17日金曜日

QGISにおける度分秒の利用

QGISでレイヤーの追加→デリミティッドレイヤ追加をするとき、座標は十進経緯度が標準です。しかし度分秒のデータも度と分、分と秒の間に半角空白を入れると使えますのでメモしておきます。
日本旧石器学会サイトからダウンロードした遺跡csvファイルの経緯度は1252088、244450のような度分秒を連続して表示する形式になっています。この形式をExcelの関数を使って度と分、分と秒の間に半角空白を入れてから、QGISで「度分秒を使う」にチェックをいれて追加をクリックすると正常に読み込むことができました。

QGIS デリミティッドレイヤ追加の画面

Excelの関数で半角空白を入れている画面

2018年8月16日木曜日

全国旧石器時代遺跡データの入手

ブログ芋づる式読書のメモの2018.08.15記事「定住・人口密度・社会複雑化」で中国地方では旧石器時代遺跡が少ないことを述べましたが、実際にどうであるかWEBで情報を調べてみました。
結果として思わぬことでしたが「日本旧石器学会」サイトに全国遺跡版遺跡データ(csvファイル)が公表されていました。ほとんどの遺跡に緯度・経度情報があり、その数は16000を越えます。
早速ダウンロードしQGISにプロットしてみました。

旧石器時代遺跡 日本旧石器学会データによる

一定の条件でヒートマップを作成してみました。

旧石器時代遺跡ヒートマップ
中国地方は旧石器時代遺跡が少ないのは確かですが、それよりも関東平野に一極集中しているほうがより強く問題意識を感じてしまいます。
関東平野は遺跡発掘を伴う開発工事が多いという条件を考慮する必要はありますが、実態として関東平野洪積台地が絶好の狩場であり、関東平野が列島における旧石器時代人の生活拠点であったのだと考えます。
中国地方と関東平野を比較するならば旧石器時代人の生活のしやすさ、つまり狩猟のしやすさには雲泥の差があり、それが縄文時代にも持ち越されたと考えます。

日本旧石器学会」サイト

2018年8月14日火曜日

世界行政界地図データベースGADMを知る

世界行政界地図データベースGADMの存在をしました。

GADMの表紙

世界230か国別に国境界、州(県)境界、基礎自治体境界のラスター地図、ベクター地図を入手することができます。

メキシコ合衆国を例にみてみます。

●ラスター地図
メキシコ全体地図、あるいは州境界入り地図で白図(実際はグレー図)、標高分布図、降水量分布図、夜間光分布図をそれぞれ2つのパターン(周辺陸地の有無別)でダウンロード(chromeの場合ドラッグ&ドロップ)できます。
さらに州別地図を対象にしてそのままあるいは基礎自治体境界入りで白図、標高区分図、メキシコの中の位置図をダウンロード(chromeの場合ドラッグ&ドロップ)できます。

ラスター地図画面の1例

●ベクター地図
Geopackage、Shapefile、R(sp)、R(sf)、kmzの5種類のファイルをダウンロードできます。

ダウンロード画面
私が使うShapefileには国全体地図、州境界地図、基礎自治体境界地図の3つのデータが内包されています。

国全体地図のQGIS表示

州境界地図のQGIS表示

基礎自治体境界地図のQGIS表示
各地図には属性テーブルが付属していますから州名や基礎自治体名などの情報を得ることができます。またこの属性テーブルを利用して自分好みの色分け統計分布図などを作成することもできます。

基礎自治体境界地図の属性テーブル

遺跡見物でカンクンに宿泊したことがありますが、そのカンクンに関連する2つの基礎自治体を属性テーブルを利用して表示すると次のようになります。

カンクンに関連する2つの基礎自治体のQGIS表示

世界のあちこちを対象にGoogle Earth Engineなどを使って空間分析活動を行っている人々はこのGADMサイトを重用しているようです。
データは3~4ヵ月で更新されていると説明されています。
なお、日本のデータもありますが国土地理院サイトのデータの方がより正確だと思います。

……………………………………………………………………
参考 GADM掲載230か国
Afghanistan, Akrotiri and Dhekelia, Åland, Albania, Algeria, American Samoa, Andorra, Angola, Anguilla, Antigua and Barbuda, Argentina, Armenia, Aruba, Australia, Austria, Azerbaijan Bahamas, Bahrain, Bangladesh, Barbados, Belarus, Belgium, Belize, Benin, Bermuda, Bhutan, Bolivia, Bonaire, Saint Eustatius and Saba, Bosnia and Herzegovina, Botswana, Bouvet Island, Brazil, British Indian Ocean Territory, British Virgin Islands, Brunei, Bulgaria, Burkina Faso, Burundi Cambodia, Cameroon, Canada, Cabo Verde, Caspian Sea, Cayman Islands, Central African Republic, Chad, Chile, China, Christmas Island, Clipperton Island, Cocos Islands, Colombia, Comoros, Cook Islands, Costa Rica, Côte d’Ivoire, Croatia, Cuba, Curaçao, Cyprus, Czechia Democratic Republic of the Congo, Denmark, Djibouti, Dominica, Dominican Republic Ecuador, Egypt, El Salvador, Equatorial Guinea, Eritrea, Estonia, Ethiopia Falkland Islands, Faroe Islands, Fiji, Finland, France, French Guiana, French Polynesia, French Southern Territories Gabon, Gambia, Georgia, Germany, Ghana, Gibraltar, Greece, Greenland, Grenada, Guadeloupe, Guam, Guatemala, Guernsey, Guinea, Guinea-Bissau, Guyana Haiti, Heard Island and McDonald Islands, Honduras, Hong Kong, Hungary Iceland, India, Indonesia, Iran, Iraq, Ireland, Isle of Man, Israel, Italy Jamaica, Japan, Jersey, Jordan Kazakhstan, Kenya, Kiribati, Kosovo, Kuwait, Kyrgyzstan Laos, Latvia, Lebanon, Lesotho, Liberia, Libya, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg Macao, Macedonia, Madagascar, Malawi, Malaysia, Maldives, Mali, Malta, Marshall Islands, Martinique, Mauritania, Mauritius, Mayotte, Mexico, Micronesia, Moldova, Monaco, Mongolia, Montenegro, Montserrat, Morocco, Mozambique, Myanmar Namibia, Nauru, Nepal, Netherlands, New Caledonia, New Zealand, Nicaragua, Niger, Nigeria, Niue, Norfolk Island, North Korea, Northern Cyprus, Northern Mariana Islands, Norway Oman Pakistan, Palau, Palestine, Panama, Papua New Guinea, Paraguay, Peru, Philippines, Pitcairn Islands, Poland, Portugal, Puerto Rico Qatar Republic of the Congo, Réunion, Romania, Russia, Rwanda Saint-Barthélemy, Saint-Martin, Saint Helena, Ascension and Tristan da Cunha, Saint Kitts and Nevis, Saint Lucia, Saint Pierre and Miquelon, Saint Vincent and the Grenadines, Samoa, San Marino, São Tomé and Príncipe, Saudi Arabia, Senegal, Serbia, Seychelles, Sierra Leone, Singapore, Slovakia, Slovenia, Solomon Islands, Somalia, South Africa, South Georgia and the South Sandwich Islands, South Korea, South Sudan, Spain, Sri Lanka, Sudan, Suriname, Svalbard and Jan Mayen, Swaziland, Sweden, Switzerland, Syria Taiwan, Tajikistan, Tanzania, Thailand, Timor-Leste, Togo, Tokelau, Tonga, Trinidad and Tobago, Tunisia, Turkey, Turkmenistan, Turks and Caicos Islands, Tuvalu Uganda, Ukraine, United Arab Emirates, United Kingdom, United States, United States Minor Outlying Islands, Uruguay, Uzbekistan Vanuatu, Vatican City, Venezuela, Vietnam, Virgin Islands, U.S. Wallis and Futuna, Western Sahara Yemen Zambia, Zimbabwe

2018年8月12日日曜日

エクスプローラーを縮小・移動しようとするとフリーズする現象の解決

エクスプローラー(Windows10)を縮小しようとしたり移動しようとすると画面が短冊型になり点滅してフリーズする現象に見舞わられてしまいました。

エクスプローラーを縮小・移動しようとするとフリーズする現象
色々試したのですが治りません。時間浪費にイライラします。
WEBで同様の相談と解答があるページがいくつかあるのですが、自分に役立つ情報を得ることはできませんでした。
エクスプローラー画面はモニター4枚の中のあちこちにいつも4~5程度立ち上げていて、ファイルの移動・コピーをしょっちゅう行っていますから、これを自由に操作できないとなると趣味活動のスピードが急落します。

しかし、偶然次のような解決策を見つけました。

エクスプローラーの「ファイル→新しいウィンドウを開く→新しいプロセスで新しいウィンドウを開く」で開いたエクスプローラーはフリーズしないことを発見しました。

この解決策が一般的な解決策であるのか、自分の特殊な環境における特殊な解決策であるのかは判りませんが、とにかく趣味活動に戻れたのでラッキーです。

追記
WEBでいろいろ調べているなかで次のショートカットキーの存在を知りました。
win+↓ エクスプローラー画面を1/2にする(さらに同じ操作をすると1/4→最小化)
win+↑ エクスプローラー画面を全画面にする(あるいは状況に応じて別の機能)
win+→ エクスプローラー画面を右サイドに寄せる
win+← エクスプローラー画面を左サイドに寄せる
状況によりこれらのショートカットキーの効果は少し異なります。その違いを言葉で説明するのは大変なことですが直観的、操作的にはすぐ理解できます。
このショートカットキーを使いこなせば4枚のモニターにより多数のエクスプローラーやアプリ画面を配置できて、より効率的な操作ができるようになりそうです。

2018年8月9日木曜日

デジタル標高地形図の存在を知る

地理院サイトを覗いている時、偶然にデジタル標高地形図が公表されていることを知りました。
千葉市周辺も作成されていますのでurlを取得してXYZ接続によりQGISにすぐ表示できました。

デジタル標高地形図 千葉市周辺
これまで使っていた色別標高図は千葉市付近の色合いが同じで単調な地図になるのですが、デジタル標高地形図は色合いが鮮やかなのでいろいろな場面で使えそうです。
関東では千葉市周辺を含めて36種類が公表されています。

デジタル標高地形図 花見川付近
色別標高図と異なり地形図としての情報と河川が強調表示されています。

参考 色別標高図

参考 色別標高図 花見川付近

デジタル標高地形図は地理院サイトの地理院タイル一覧からアクセスできてそのurlを取得できますからQGISですぐに使えます。またデータのダウンロードもできます。

地理院タイル一覧の画面

QGIS3.2への地理院地図(タイル)表示方法は2018.05.25記事「QGIS3.0.3を試用してみる」参照

2018年8月8日水曜日

技術メモ 遺構配置図のGIS読み込み

発掘調査報告書に収録されている遺構配置図のGIS読み込み方法をメモしておきます。今現在はどんな地図でもGISに読み込みできる技術的自信がありますが、2~3か月もたつとその方法を忘れてしまい、このようなメモが大いに役立ちます。

1 遺構配置図のスキャン・調整
発掘調査報告書収録遺構配置図をスキャンしてjpgファイルにして、Photoshopで正立、画像鮮明化、グレースケールモード化等の調整をします。

2 座標系の確認とジオリファレンスポイントの設定

座標系の確認とジオリファレンス用ポイントの設定
例(六通貝塚)の座標系は平面直角座標系(9系)であることが発掘調査報告書に記載されています。図面に座標値が記入されていることが確認できます。
なお、六通貝塚では平成14年以前から発掘調査が行われていたので測地基準系が現在使われている世界測地系ではなく日本測地系であることが判断できます。
この例ではメッシュ交点の座標値が正確に判りますから、任意のメッシュ交点5点をジオリファレンス用ポイントとして設定しました。

3 ジオリファレンス用ポイントの座標値を読み込む

ジオリファレンス用ポイントの座標値を読み込む
図面に記載されている座標値からジオリファレンス用ポイントの座標値を読み込みます。

4 日本測地系→世界測地系に座標値を変換
地理院サイトにある日本測地系-世界測地系変換ページで座標値を世界測地系に合うように変換します。

地理院サイト内測地系変換ページ

世界測地系に変換した座標値
世界測地系に合わせた座標を用いて平面直角座標系(9系)で遺構配置図画像ファイルをQGISにジオリファレンスすれば、特別な問題がなければ画像ファイルを正確にQGISに読み込むことができます。

5 たまたま生じた問題
例(六通貝塚)の画像ファイルをジオリファレンスによりQGISに読み込むと下図緑図のように正確にプロットできません。

例(六通貝塚)を手順通り読み込み生れた問題(緑図 正確にプロットできていない)
GIS上で地図地物の座標差分を測定するとY座標、X座標ともに60mずれていることがわかります。
図面のメッシュ(20m×20m)に座標値を書き入れる時に3メッシュ分(60m分)ずれたことが想定できます。平面直角座標系(9系)の座標値は原点からの距離(m)で表現されていますが、緯度経度と違い数値そのものに馴染みがなく、確認が困難であるため図面作成作業の中でのケアレスミスで3メッシュ分ずれてしまったと想定できます。

6 発掘調査報告書のミスの補正
発掘調査報告書の座標値ミスを補正して世界測地系に再度変換した正確な座標値を求めました。

座標値ミスを補正してから世界測地系に変換した正しい座標値

7 QGISジオリファレンス
QGISジオリファレンス画面に画像ファイルを読み込み、設定したポイントをクリックして正しい座標値を書き込み(コピペ)します。

QGISジオリファレンス画面
この操作により画像ファイル(遺構配置図)をQGISに正確に読み込むことができました。

2018年8月4日土曜日

2016.02.17記事「50年以上ぶりの単語帳購入・利用」追伸

2016.02.17記事「50年以上ぶりの単語帳購入・利用」でファイル名自動生成装置として単語帳を購入したことを記録しました。

アルファベットを書いた単語帳 2016.02.17記事「50年以上ぶりの単語帳購入・利用
ブログ活動でファイル名を入力する必要は絶えず生まれます。そこで、a、b、cというファイル名を使いアルファベットを全部使った後はaa、ab、acというファイル名を使えば当分ファイル名は枯渇しないだろうと考えました。
実際はmから始めて1巡した後はmr→nr→orと進めました。
そして本日mqを使い24+24×24=600の文字資源を使い切りました。

アルファベットを書いた単語帳 2018.08.04
実際はmr1、mr2、mr3とさらに分割している場面が多いのでおそらく1000をはるかに超えるファイル名を2年半で単語帳を使い利用してきたことになります。
単語帳を使うというアナログな方法が大変便利であったので敢えて記事として記録しました。
今後はmrr→nrr→orrという順番で文字資源を活用することにします。

2018年7月ブログ活動のふりかえり

ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2018年7月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」
7月は大膳野南貝塚学習の中間とりまとめに集中し、とりまとめを完結することができました。また今後の学習活動の方向も展望しました。記事は全部で23編書きました。
大膳野南貝塚中間とりまとめは次の10項目で行い、それぞれペーパー(論説)の体裁にしてpdfで公表するとともに、集成編も作成公表しました。

●大膳野南貝塚学習中間とりまとめpdf
1 漆喰貝層有無2集団の関係
2 諸磯・浮島2集団の関係
3 集落消長の理由
4 貝塚・集落の構造
5 貝殻・獣骨・土器片出土の意義
6 埋葬の様相
7 竪穴住居祭壇の様相
8 狩猟方法イメージ
9 個別テーマ
10 背景学習
1~5は6月に公表、6~10は7月に公表

1~10の集成とりまとめ「大膳野南貝塚学習の中間とりまとめ資料(pdf、8MB 62ページ)7月公表
公表ペーパーはサイト「考古と風景を楽しむ」にも掲載しています。

中間とりまとめを終えて次のような感想を持ちました。
ア 社会の階層化
漆喰貝層有無2集団の関係分析により大膳野南貝塚後期集落に階位が異なる2集団が共住していたという仮説を深めることができました。これが学習の最大成果であると考えます。この仮説は社会の階層化が進んでいることを示しますが、大膳野南貝塚だけの特殊事例でなく近隣遺跡も同じような状況であったと思考を拡大できますから、近隣遺跡学習の強力な視点、興味を獲得できたことになります。
イ 趣味としての発掘調査報告書分析活動
・「趣味としての発掘調査報告書分析活動」が自分のなかでは確立できると確信できました。特に発掘調査報告書の情報をデータベース化して利用しやすくしたり、その情報を遺跡内空間を対象にしたGIS展開による空間分析を行うことにより、豊かな情報を汲み取ることができることを体験し実証できました。
ウ 発掘調査報告書の充実
・発掘調査報告書における現場から得ている情報の精緻さ、膨大さとその徹底した正確整理に敬服しました。発掘調査報告書が一つの小宇宙であるような印象すら持ちました。発掘現場作業、整理分析作業、報告書とりまとめ作業ともに手慣れたプロの仕事であると感じました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」
ジャレド・ダイアモンド著「文明崩壊」の学習記事など10編を書きました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」
早朝散歩記事を23編書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」
Geomorphology from spaceの乾燥地形学習記事など8編を書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」
山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)の学習記事を8編書きました。この図書は大膳野南貝塚学習を進める上でも参考になっています。

6 8月活動のイメージ
大膳野南貝塚学習を踏まえて8月の活動は次の2点を相乗的効果を期待して行う予定です。
ア 私家版暫定版GIS連動千葉県遺跡データベースのプロトタイプの構築
既に手持ちで「ふさの国文化財ナビゲーション」(千葉県)ダウンロード情報等がありますので千葉県全体のデータベースをかたちにしてしまい、それを素に主に縄文時代学習ツールに力点をおいたデータベースをつくります。データベースには「千葉県の歴史 資料編 考古1(旧石器・縄文時代)」(千葉県発行)に収録されている遺跡事例や「千葉県の歴史 資料編 考古4(遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)に収録されている貝塚情報等を収録して効率的に利用できるようにします。
イ 大膳野南貝塚近隣遺跡の学習
大膳野南貝塚学習で得た仮説や興味を近隣遺跡に投影して検討学習します。とりあえず近隣遺跡発掘調査報告書をざっと読んでみて、大膳野南貝塚で得た仮説を適用できそうかどうか予察してみます。こうした検討もデータベースに取り込み私家版データベースとしての価値(自分にとっての価値)を高めたいと思います。

参考
ブログ「花見川流域を歩く」2018年7月記事
〇は閲覧が多いもの
ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2018年7月記事
ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2018年7月記事
ブログ「世界の風景を楽しむ」2018年7月記事
花見川風景