2022年7月25日月曜日

UV展開適合再生成テクスチャ画像の調整

 Regeneration of texture image suitable for UV unwrapping


When UV unwrapping a Jomon pottery 3D model created with photogrammetry, I have found that marking the appropriate seams can significantly reduce the distortion of the regenerated texture image. This will improve the accuracy of texture image editing.


フォトグラメトリで作成した3Dモデルのテクスチャ画像は一般に人が判読不能であり、当然ながらそのテクスチャ画像編集はできません。しかし、3DF Zephyr Liteで作成したフォトグラメトリ3DモデルはBlenderでUV展開すれば、それに適合したテクスチャ画像を再生成できます。

これまで試行的に作成したUV展開適合再生成テクスチャ画像はゆがみが大きかったので、それを小さくするための技術検討を行いました。

結果として、BlenderでUV展開する時に、シームのマークを適切に行えば、画像ゆがみをかなり軽減できることを突き止めました。これによりテクスチャ画像編集の精度が向上します。


UV展開適合再生成テクスチャ画像のゆがみと編集

なお、自分の作成した3Dモデルの撮影環境はガラス面越しという劣悪環境のものがほとんどであり、3Dモデルとして完結していないものばかりであるためか、同じ位置にシームをマークしても個体の反応(再生成されるテクスチャ画像のパターン)はかなり異なります。

今後シームのマークをどのようにしたら良いか、さらに検討を深めることにします。

参考 動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡) 観察記録3Dモデル(動物文塗色)
抽象ヘビ文には仔ヘビと出産口も描かれています。カエル文の手は2つ指で描かれています。胴部中央の縦線は背を表現しています。後ろ足は長い足が折りたたまれている時、短く見える様子が誇張されています。この土器はヘビとカエルが対峙する土器です。


参考 動物意匠文付土器(勝坂Ⅲ式)(船橋市ユルギ松遺跡) 観察記録3Dモデル(動物文塗色)の動画


2022年7月20日水曜日

自分の5ブログの一括検索

 Bulk search for my 5 blogs


I learned from Google Search that it is possible to perform a batch search for 5 blogs that I operate. I tried it and found that it was very useful for my activity. At the same time, my past hobby activities, which had diminished interest, revived vividly in my brain.


Google検索で、自分が運用しているブログ5つの一括検索が可能であることを知りました。試してみたところ自分の活動にとても役立つことを確認しました。同時に、興味が薄まっていた過去趣味活動が脳内で鮮やかによみがえりました。


1 複数ブログの一括検索方法

次のテキストを検索コマンドとして検索窓に投入すると複数ブログ(サイト)の一括検索が可能です。

「キーワード site:aaaaa.com OR site:bbbbbb.net OR ccccccc.jp・・・」

キーワードを検索したい言葉に直し、https://aaaaa.comならsite:aaaaa.comのように直します。ORは半角大文字で、ORの前後は半角スペースです。

2 ブログ花見川流域を歩くとそのファミリーブログの一括検索

ブログ花見川流域とそのファミリーブログは次の記事数になっていて、相互に関連した記事が掲載されています。

ブログ 花見川流域を歩く 記事数3567(2022.07.20現在、以下同じ)

ブログ 花見川流域を歩く番外編 記事数787

ブログ 花見川流域を歩く自然・風景編 記事数1036

ブログ 世界の風景を楽しむ 記事数242

ブログ 芋づる式読書のメモ 記事数151

この5ブログを一括検索するには次のテキストをGoogle検索窓に投入します。(キーワード部分を検索したい言葉に変更します。)

キーワード site:hanamigawa2011.blogspot.com/ OR site:hanamigawa2015.blogspot.com/ OR site:hanamigawa2016.blogspot.com/ OR site:sekainohuukei.blogspot.com/ OR site:imoduru.blogspot.com/

3 ブログ花見川流域を歩く等5ブログの一括検索結果


キーワード:人面土器

検索結果 画像

323件がヒットしています。

過去に利用した画像を再利用しようとするとき、ブログ内検索では一覧表示されないことと、複数のブログをそれぞれ検索する必要があったのですが、一括検索で画像再利用の手間が極端に効率化しそうです。ツールから時間で区切って(1年以内など)検索することもできます。

なお、最近学習した記事の画像に混じって過去に学習した墨書土器の人面も散見されます。今の自分には忘れていた人面土器であり、刺激を受けます。

さらに「3Dモデル」とか「縄文時代」とかのサブキーワード検索も勝手につくられていて、場合によっては検索で活きる機能になるかもしれません。


キーワード:GigaMesh Software Framework

検索結果:画像

フリーソフトGigaMesh Software Frameworkには縄文土器学習で本当にお世話になっています。


キーワード:貝塚

検索結果:画像

時間:1年以内

今は貝塚学習から遠ざかっていますが、1年以内にこれだけの学習をしているという事実に向き合うと、また新たな学習意欲が湧いてきます。


キーワード:ツタンカーメン

検索結果:画像

海外の興味も大事にしたいと思います。


キーワード:切手

検索結果:画像

1年前に趣味活動に加わったジャンルですが、こうして記事一覧を画像でみると、考古学切手収集が持続しそうな予感がします。


キーワード:小崖

検索結果:画像

花見川流域の微地形を観察していた初期趣味活動が懐かしくなります。


キーワード:イナウ

検索結果:画像

サブキーワード:西根遺跡

木製品出土物の閲覧観察機会を得た貴重な体験を多数記事にしました。


キーワード:弁天橋

検索結果:画像

今も毎朝、弁天橋からの日の出風景撮影が日課となっています。


2022年7月16日土曜日

双眼突起付土器のUV展開とテクスチャ画像再生成

 UV unwrapping and texture image regeneration of pottery with binocular protrusions


It is now possible to UV unwrapping a 3D model of pottery with binocular protrusions and regenerate a texture image that matches the unwrapping. This technology also allows 3D models of pottery with binocular protrusions to edit texture images in Photoshop.


双眼突起付土器3DモデルをUV展開して、その展開と適合するテクスチャ画像再生成ができるようになりました。この技術により、双眼突起付土器3Dモデルもテクスチャ画像をPhotoshopで編集できるようになりました。

1 テスト対象3Dモデル

顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)観察記録3Dモデル(https://skfb.ly/ouWWu)をテスト対象としました。


顔面把手付大深鉢(伊那市月見松遺跡)

この土器には胴部に双眼突起が2つ、顔面把手に双眼突起が1つ、トンネル状中空構造が1つあります。

2 シームの設定

・土器の縦方向にシームをいれ、土器全体が平面になるようにしました。

・3つの双眼突起が描く中空部分をなくすようにそれぞれシームを入れて出っ張った部分を土器から切り離しました。切り離したチューブ状の構造にもシームを入れ、平面展開できるようにしました。

・顔面把手を土器本体から切り離し、中空パイプ状構造にシームを入れるとともに必要なシームを入れて平面になるようにしました。


シーム設定の様子

3 UV展開とそれに適合したテクスチャ画像再生成

UV展開したobjファイルを3DF Zephyr Liteに「UVマップ付きメッシュを入力」して、その3DF Zephyr Liteからobjファイルを書き出すと、そのテクスチャ画像はUV展開に適合した画像になります。


UV展開前テクスチャ画像とUV展開後に再生成したテクスチャ画像

参考 Unwrapping a texture generated by 3DF Zephyr

4 3Dモデル直接ペイントからPhotoshop編集へ

3Dモデルにペイントする場合、UV展開してそれに適合したテクスチャ画像再生成が出来る前は、仕方がないので3Dモデルに直接ペイントしていました。Blenderのテクスチャペイント機能を使います。Blenderのテクスチャペイント機能は原始的であり、精細な作業ができません。また修正もできません。しかし、テクスチャ画像をPhotoshop(あるいはillustratorなど)で編集できるようになると作業の精度が上がるとともに作業が効率化します。


3Dモデル直接ペイントとPhotoshop編集の比較

鋭角が含まれる図形はBlenderの機能で描くこと困難です。


2022年7月1日金曜日

2022年6月ブログ活動のふりかえり

 June 2022 Review of blogging activities


I looked back on the activities of the blog "Walking in the Hanami River basin" and its family blog in June 2022.

The main activity in June was to observe the pottery exhibited in the Yamanashi Prefectural Archaeological Museum exhibition "Jomon people who draw the heart" with a 3D model. I became interested in pottery with human face decoration, and it became an activity that I never got tired of.


ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2022年6月活動をふりかえりました。

山梨県立考古博物館企画展「心を描く縄文人」展示土器の3Dモデルによる観察がメインとなりました。人面装飾付土器に興味が湧き、飽きることがない活動展開となりました。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・6月の記事数は27です。

・山梨県立考古博物館令和4年度春季企画展「心を描く縄文人 -人面・土偶装飾付土器の世界-」を6月1日に述べ5時間半にわたって観覧・写真撮影しました。この写真に基づいて展示土器の3Dモデルを作成し、さらにGigaMesh Software Frameworkで展開写真を作成して、3Dモデルをじっくり観察し、そのメモを順次記事にしました。

・6月18に山梨県立考古博物館主催講座「煮炊きに使われない縄文土器」(講師:山梨県埋蔵文化財センター岩永祐貴先生)もオンライン受講して、企画展内容とも絡めて参考になりました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」

・3Dモデル技術関連記事など4編を書きました。

・国際的に有名な3Dモデル掲載サイトSketchfabの文化財担当者Thomas Flynnさんからノイズ除去に関する技術アドバイスをいただきました。それをきっかけにノイズ除去工夫をいわば強制的に考慮するようになったことは、自分にとって意義のあることです。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事6編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」

・1記事を書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」

・1記事を書きました。

6 2022年6月活動の特徴

・5月で加曽利E式土器学習を区切ることができ、6月から心機一転、別の対象物学習を想定していました。しかし6月1日に山梨県立考古博物館企画展を観覧することにより、再び縄文土器学習に集中することになりました。加曽利E式土器とその文化(貝塚文化)を理解するにはどうしても中部高地の土器と文化を知ることが必須です。ですから、あまり迷いなく、6月は人面装飾付土器学習に集中しました。山梨県立考古博物館企画展との出会いは自分には偶然の出来事ですが、偶然とはなんと素晴らしいできごとなのでしょうか。

7 2022年7月趣味活動の展望

・山梨県立考古博物館企画展学習を7月中に区切れるように収束していくことにします。

・1年間中断して懸案となっている有吉北貝塚学習に再度チャレンジするきっかけをつくることにします。

・展示館の観覧を増やすことにします。

・3Dモデル作成技術向上に、より一層注力することにします。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2022年6月記事 〇閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2022年6月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2022年6月記事

ブログ「世界の風景を楽しむ」2022年6月記事

ブログ「芋づる式読書のメモ」2022年6月記事


2022年6月Sketchfabに投稿した3Dモデル全22点


2022年6月YouTubeに投稿した動画全22点


2022年6月ブログ「花見川流域を歩く」投稿記事に掲載した全画像101点