2019年11月27日水曜日

柏井橋橋脚3Dモデル比較

柏井橋橋脚の3Dモデルを比較してみました。

2019.11.27撮影単写真

多視点撮影写真による3Dモデル

3次元CADによる3Dモデル

現時点の柏井橋仮橋から下流の風景のポイントとなっている新設橋脚について3つの資料を並べることができました。3つの資料を並べて表示したことに対する特段の意味を言葉で説明できるまでには至りませんが、早朝散歩や趣味活動の一環としてほのかな自己満足感を覚えます。

関連感想
次のような考古遺物スケッチから直接3Dモデルができないだろうかという問題意識を以前から持っています。

考古遺物スケッチの例
このようなスケッチを見ると、その情報からある程度現物の立体形状をだれでも思い浮かべることができます。
このようなスケッチだけからある程度の3Dモデルがワンタッチでできるようになれば、考古学習を促進できるようになる可能性は大です。
そのような問題意識に3次元CADが役立つかどうかということを考えながら柏井橋橋脚3DモデルをFreeCADで作りました。
結果は、3次元CADは土木工作物のような単純な直線・曲線・面から構成されるものは威力を発揮しますが、考古遺物のような不定形の物体を表現することは不得手であることが分かりました。
次は、3次元CGソフト(例Blender)で3Dモデルを作成して、この問題意識を深めたいと思います。

2019年11月26日火曜日

柏井橋橋脚の3次元CADによる3Dモデル

柏井橋橋脚のCADデータ(2次元データ pdf)を千葉市建設局道路部道路建設課から提供していただきましたので、そのデータを手入力により3次元CAD(FreeCAD)で構成して3Dモデルを作成してみました。

柏井橋橋脚 CADデータから作成
貴重な情報を提供していただいた千葉市建設局道路部道路建設課に感謝申し上げます。

柏井橋橋脚 CADデータから作成 画面

感想
・設計データ(2次元CADデータ)があれば正確な3次元モデル作成が可能であることを確認できました。
・設計データを3次元CAD(FreeCAD)に手入力する手間は簡易であり、FreeCADの操作も他のソフト(例QGIS、illustrator)などと比べると大変平易なものであるという印象を持ちます。
・FreeCADデータの色塗りに「ペイント3D」を使いましたが、形状やコンクリート感触を正確に表現するような繊細な仕上げは無理でした。フィギュアなどの一般3Dモデル用の仕上げになってしまいます。
・FreeCADでの作業がまだ見様見真似であるため、柱と梁の間に不必要な細長い平面様の模様が生まれてしまいました。(Sketchfabでいじるとちかちか光ってしまいます。)
・梁が下流側に0.463%傾いていることを知りました。この勾配は3Dモデルで正確に表現しています。3Dモデル正面(Sketchfab最初画面)を見て左…上流側、右…下流側です。
・風景要素としての視覚対象物として、見せるための3Dモデル作成という意味では初歩レベルであることを痛感しました。


参考 ペイント3D画面

参考 FreeCAD画面

2019.11.22記事「柏井橋工事現場の様子」参照
2019.11.20記事「柏井橋新設橋脚の3Dモデル」参照

次の記事で写真撮影による3DモデルとCADデータによる3Dモデルの比較考察をします。



2019年11月22日金曜日

柏井橋工事現場の様子

柏井橋工事現場の様子を記録しておきます。
参考 2019.11.20記事「柏井橋新設橋脚の3Dモデル

柏井橋工事現場 2019.11.21

橋脚の様子

橋脚の様子

橋脚の様子

左岸橋台工事の様子 2019.11.17
(設定ミスでISOが25600)

2019年11月20日水曜日

柏井橋新設橋脚の3Dモデル

2019.11.19記事「ISO設定ミスによる3Dモデル失敗作」の橋脚について、カメラ設定を正常にして、かつ右岸からの撮影も加えて3Dモデルを作成しました。

花見川柏井橋新設橋脚 3Dモデル
撮影場所:花見川柏井橋掛替工事現場
撮影月日:2019.11.20
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.519 processing 77 images

この3Dモデルで確認できる難点は視点場を変更しない限り解決できないと思います。この3Dモデルがソフトのいわば限界です。
難点
1 上面が精細に3Dモデルになっていない(視線入射角が小さすぎるようです)。
2 上流側右岸側のカーブがデコボコして精細な3Dモデルになっていない(この面を近くから写真をとれれば解決できると想定できます)。
3 左岸側の後面に背後の鉄骨の影が投影されてしまっています。

橋脚の設計図が入手できればFreeCADで3Dモデルを作成して、この写真撮影モデルと比較してみようと思います。

参考 カメラ配置

参考 撮影写真の一部

2019年11月19日火曜日

ISO設定ミスによる3Dモデル失敗作

花見川早朝散歩コースに花見川柏井橋掛替工事現場があり、毎日観察しています。以前仮橋から新設橋脚の3Dモデルを作成したことがあります。

2019.03.24記事「13枚写真による橋脚3Dモデル

11月17日の散歩で再び3Dモデルを作成してみました。
3Dモデル作成にも慣れてきて、写真撮影枚数を増やせばより質の高い3Dモデルができることを体験学習してきましたので、38枚の写真を撮影して3Dモデルを作成してみました。
しかし、写真写りがあまり芳しくありません。鮮明でありません。
3Dモデルを作成しても本来マッシブな面が微妙にぐにゃぐにゃしています。

後日、カメラ設定が変化していてISOが最高度の25600になっていることが判明しました。画像が粗いはずです。3Dモデル作成はピクセル単位の対照作業ですから、画像が粗くなればモデルも粗雑になります。
お見事な失敗です。
以前狭い暗がりでカメラをいじったとき、不用意にいつも使わないレバーを操作してしまいISOなどの設定変更ができるモードになっていしまったことに気が付かなかったのです。

柏井橋掛替用橋脚 ISO設定ミスによる失敗作
撮影場所:花見川柏井橋掛替工事現場
撮影月日:2019.11.17
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.519 processing 38 images

自分のミスを少なくする意味でこの失敗作をかみしめ、近々再チャレンジすることにします。

参考 カメラ配置

参考 撮影写真の一部

2019年11月13日水曜日

露光量増大による3Dモデル改善

展示縄文土器の3Dモデルを作成したところ、土器そのものが黒いため模様がよくわかりません。そこで撮影写真全部の露光量をLightroom Classic CCで変更して作成し直してみたところとても見やすくなりました。

撮影写真そのものによる3Dモデル(3DF Zephyr Lite画面)

撮影写真露光量変更後の3Dモデル(3DF Zephyr Lite画面)
(白い膜状のゴミを一部除いてある)

展示現場では土器が黒いためその模様をつぶさに確認できませんが、写真そのものの露光量を変更することにより、現実には存在しない、みやすい3Dモデルが作成できます。

阿玉台式深鉢(久井崎Ⅱ遺跡)ほか1点 観察記録3Dモデル
撮影場所:成田市下総歴史民俗資料館
撮影月日:2019.09.05
3Dモデル写真測量ソフト 3DF Zephyr で生成 v4.519 processing 29 images

参考 2019.08.30記事「3Dモデルで暗い(黒い)土器表面を明るくする方法

2019年11月4日月曜日

2019年10月ブログ活動のふりかえり

ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2019年10月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」
10月の記事数は9編となりブログ創設以来の月間最小記事数を更新したのではないかと思います。急激に自分の前に立ちはだかった諸般の事情・状況変化・3Dモデル技術興味深化等により当初もくろんだブログ記事作成はできませんでした。博物館等に展示されている縄文土器の3Dモデルを作成して、それを自分なりに整理分類して学習を深めようという取り組みを10月一杯で区切ろうという目標は3か月ほどスケジュールを延長しようと思います。
10月の記事は9月に取材した情報を整理してまとめたものです。
10月の記事数は少なくなりましたが、縄文土器3Dモデル作成意欲はかつてなく高まり、またソフト操作技術的・ハード道具的な前進は実現できました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」
6編の記事を書きました。趣味活動の基本ツールであるデスクトップパソコンを更新して、それに関連した記事が多くなっています。ブログ活動を始めてからの8年間を第Ⅰ期活動とすれば、次の数年間の第Ⅱ期活動を支える基本となる道具を確保できました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」
5編の記事を書きました。早朝散歩をしても、それを記事にすることができない余裕の少ない日々となりました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」
1編の記事を書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」
7月・8月・9月・10月と休載となりました。記事は書けませんでしたが、ジャレド・ダイアモンドの著作物に対する興味はますます深まっています。ジャレド・ダイアモンドも最新刊書「危機と人類」も気になります。

6 10月活動の特徴
予期せぬ生活急変にもかかわらず、デスクトップパソコンの更新により3Dモデル作成が高速化し、趣味活動基盤が固まりました。3Dモデル作成が容易になったことから、QGIS、3DF Zephyr Lite、SketchfabのみならずFreeCAD(3次元CAD)、Blenderなどに活動領域が急拡大しつつあります。

7 11月活動のイメージ
これまでに3Dモデルを作成した(あるいは作成用撮影をした)縄文土器は4~500点になるとおもいます。これらのデータを単に眺めてうっとりするだけでなく、3Dモデルらしい高度な検討(分析)をするべく、FreeCAD(3次元CAD)やBlenderなどの操作技術をはやく手中に収めるべく、集中活動したいと思います。

参考
ブログ「花見川流域を歩く」2019年10月記事
〇は閲覧の多いもの
ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2019年10月記事
ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2019年10月記事
ブログ「世界の風景を楽しむ」2019年10月記事
月の3Dモデル Thomas Flynn氏作品引用
柏井橋から下流