データベースファイルの維持管理方法に苦労していて、まだまだ改善の余地がありそうですが、最近までに到達した方法をメモしておきます。
問題はデータベースファイル(例 私家版千葉県遺跡DB、レコード数20130)は常時間違いを訂正し、場合によっては新たな情報(新たな項目)を追加する必要が出るために、完成という静的な終点がないということから発生します。いつも同じ原本ファイルを維持管理しなければなりません。
ところが、自分の場合、どのファイルが前回修正した最新版であるかわからなくなる(わかるまでに時間がかかる)という困難が生れてしまいました。
維持管理すべき原本ファイルは1つであり、その原本ファイルだけを使って各種作業を行い、必要な情報加除訂正を常時行える体制を作る必要があり、その方法の現状をメモしておきます。
1 DBファイルはバージョンの違う複数ファイルを作らざるをえないがその内容をファイル名や画面から判断するのは困難
DBファイルのバージョンは画面をみただけでは直観的にわからない
DBファイルを作成する過程ではその段階ごとにファイルを保存しておきます。作業を戻る必要が生れた時の備えです。またとりあえず完成したDBファイルも気が付いた訂正や情報加除のロットが大きい時は、その訂正加除作業が勘違いだった時のためにバックアップをとっておきます(File Makerでは「戻る」機能はないので)。その他の理由も含めて同じ趣旨のDBファイルのバージョンが多数生まれます。また収納ホルダーもいくつかに分かれてしまいます。そのバージョンが違うファイルは日付などを入れてどれが最新版であるかわかるようにしますが、数日間以上そのDBファイルを使わないで別のことがらに熱中してから戻ると、日付による最新性確認が怪しくなることもあります。
2 DB原本ファイルのショートカットをつくって作業フォルダーに配置して、そのショートカットからDBを使う
絶えず更新するDB原本ファイルを1つ設定して、そのショートカットを作成し、作業フォルダーにはそのショートカットを配置してDB原本ファイルを使うようにしました。作業フォルダーは複数になりますがそれぞれにショートカットを配置でき、利用するDBファイルは全て同じ原本ファイルになります。これによりDB原本ファイルの確認とか所在捜索の必要がなくなりました。
DBファイルショートカットを作業フォルダーに配置する
3 DB原本ファイルパスのモニターにおける常時表示
DB原本ファイルの所在(パス)を常時確認できるように「付箋」アプリにパスを書き込みモニターに常時表示しました。それ以前はエディターファイルにDB原本ファイルの所在を書き込んでいたのですが、そのエディターファイルがどこにあるかわからなくなってしまったことがありました。「付箋」アプリはクラウドにありますからそれ自体の保存を意識しなくてすみます。
付箋でDB原本ファイルのパスを確認できるようにする
4 派生関連テーブルのDB原本ファイルへの収納
DB原本ファイルからいろいろな情報が派生します。例えば縄文時代遺跡を草創期、早期、前期、中期、後期、晩期別に区分したファイルが新たにできましたが、このような派生ファイルをDB原本ファイルにテーブルとして収納することにより、関連情報をDB原本ファイルと一緒に管理できるようにしました。
DB原本ファイルに派生情報を収納
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