2018年8月16日木曜日

全国旧石器時代遺跡データの入手

ブログ芋づる式読書のメモの2018.08.15記事「定住・人口密度・社会複雑化」で中国地方では旧石器時代遺跡が少ないことを述べましたが、実際にどうであるかWEBで情報を調べてみました。
結果として思わぬことでしたが「日本旧石器学会」サイトに全国遺跡版遺跡データ(csvファイル)が公表されていました。ほとんどの遺跡に緯度・経度情報があり、その数は16000を越えます。
早速ダウンロードしQGISにプロットしてみました。

旧石器時代遺跡 日本旧石器学会データによる

一定の条件でヒートマップを作成してみました。

旧石器時代遺跡ヒートマップ
中国地方は旧石器時代遺跡が少ないのは確かですが、それよりも関東平野に一極集中しているほうがより強く問題意識を感じてしまいます。
関東平野は遺跡発掘を伴う開発工事が多いという条件を考慮する必要はありますが、実態として関東平野洪積台地が絶好の狩場であり、関東平野が列島における旧石器時代人の生活拠点であったのだと考えます。
中国地方と関東平野を比較するならば旧石器時代人の生活のしやすさ、つまり狩猟のしやすさには雲泥の差があり、それが縄文時代にも持ち越されたと考えます。

日本旧石器学会」サイト

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