2019.04.02記事「小縄文土器片の3Dモデル作成」で作成した3Dモデルの改良が予期しない方法で実現したのでメモします。
当初3Dモデルは撮影した写真そのもの(素写真と呼ぶことにします)で3Dモデルを作成して、不用な部分を削除して対象土器片に限定した3Dモデルです。
ほとんど磨り消された縄文の凹凸は3Dとしては不十分にしか表現できませんでした。
このモデルを改良するためには素写真を対象土器片接写にすれば可能であると推察しました。
しかし、接写写真を撮る前に素写真をトリミングして、それから3Dモデルを作ったらどうなるか試してみました。
試す前は、写真における対象土器と画素との対応は素写真でもトリミング写真でも同じだから試しても徒労に終わるだけだろうと考えました。しかし、ダメであるという証拠だけは作っておこうという気持ちから試してみました。
結果は次に示すようにトリミング写真を使うとより精細な3Dモデルを作ることができました。
縄文土器片 トリミング画像による改良
利用したトリミング画像(一部)
素写真による3Dモデルとトリミング写真による3Dモデルを比較すると次のようになります。
Base Color
Matcap
Matcap+wireframe
wireframeがトリミング写真の方が緻密になっていますから、その分より精細な凹凸を表現できたことになります。
おそらくソフト(3DF Zephyr Lite)が投入された写真がカバーする空間を計算して、その空間の広さに応じて自分の作業能力に見合う作業量を算出し、その作業量に対応したメッシュ密度(wireframeの緻密さ)を設定しているのだと想像します。
ダメモトでテストした作業から3Dモデル改良方法を見つけることができました。
これからは(カメラ設定は同一にしつつ)対象物だけをアップした写真を撮り、余分な空間は撮影時から少なくするように工夫することにします。
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