2019年8月3日土曜日

技術メモ 地形3Dモデルにおけるメッシュ大きさの効果

QGISで地形3Dモデルを作成できるようになったので、メッシュ大きさの3Dモデル効果を確認しておきます。

1 1/25000地図を3Dモデルにした場合

A 30mメッシュの3Dモデル

A 30mメッシュの3Dモデル作業図

B 5mメッシュの3Dモデル

B 5mメッシュの3Dモデル作業図

詳しくみると30mメッシュの方が粗く、5mメッシュの方が精細であることは確認できますが、一見した場合その精度の違いに気が付くことはありません。
従って1/25000地図程度のスケールで物事を考える場合の地形3Dモデルは30mメッシュで十分であると言えます。

2 1/6464地図を3Dモデルにした場合
(1/6464縮尺の数値に意味はありません。1/6000程度というくらいの意味です。)

C 30mメッシュの3Dモデル

C 30mメッシュの3Dモデル作業図

D 5mメッシュの3Dモデル

D 5mメッシュの3Dモデル作業図

30mメッシュの3Dモデルでは地形の襞があらく、水面も波打ちます。一方5mメッシュでは地形の襞が精細に表現され、圃場整備の段々も表現されます。
おそらく1/10000地図程度のスケールより縮尺を拡大して物事を考える場合の地形3Dモデルは5mメッシュにすると好都合であると言えます。

3 感想
・千葉県全体とか県内自治体の範囲程度の空間を思考対象とする場合、地形3Dモデルは30mメッシュで十分であると考えられます。
・30mメッシュはJAXAによって全世界が整備されていて、自由に使うことができますので、この精度で全世界のどこでも地形3Dモデルを作ることができるということは感動を覚えます。ペルーのみならず関心のある海外考古事例について、今後積極的に地形3Dモデルを作成することにします。
・5mメッシュは人工改変の無い場合、きわめて精細な地形分析をすることが出来る資料です。

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