2019年8月9日金曜日

展示縄文土器の3Dモデルの質にかかわる条件

展示縄文土器の3Dモデルを作成する場合、その出来栄え(質)に影響する会場の施設条件を体験的にまとめてみました。

縄文土器3Dモデル作成の出来栄えに影響する条件

縄文土器3Dモデル作成の出来栄えに影響する条件
1 照明 明るいほどよい
2 ガラス面の存在 ガラス面反射が悪影響する
3 対象物までの距離 距離が近い方がよい
4 撮影場所移動可能性 多様な角度からの撮影が必須
5 近くの壁や物の存在 壁や物が近くに無いほうがよい

1 照明
最も重要な条件は照明であるように体験しています。
会場の明るさ・暗さではなく、土器に当たる光の強弱が問題です。土器に当たる光が弱いとシャッタースピードが遅くなり、微妙な手振れ写真が多くなり、3Dモデルの質が落ちます。一方光が強いとシャッタースピードが速くなり同じ操作でも手振れはなくなり、3Dモデルの質が高まります。このシャッタースピードの違いによる微妙な手振れ感覚は写真観賞ではあまり感じないレベルですが、3Dモデル作成では大いに関係してきます。

2 ガラス面
ガラス面が無いことが良いに決まっていますが、ガラス面があっても反射光が弱ければ大きな影響がない場合もあります。

3 距離
土器と撮影場所の距離が大きくなると3Dモデルにおける精細さが減じます。

4 撮影場所移動可能性
土器の回りをどれだけ移動してどれだけ多様な視点から撮影できるかという条件が照明の次に重要なものであると体験しています。ショーケースの端奥に置かれた土器は多様な視点からの撮影ができませんから難の多い3Dモデルになってしまいます。

5 近くの壁や物の存在
土器の近くに壁や他の土器あるいはプレートなどがあると円満な3Dモデル作成が困難になります。


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