2020年8月2日日曜日

2020年7月ブログ活動のふりかえり

ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2020年7月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」
7月の記事数は37編です。多様なテーマについて学習を楽しみました。

ア 「4.3Kイベント」
「4.3Kイベント」という概念が虚構であると考えた記事を書きました。誰かによってガセネタ「4.3Kイベント」が考古学専門家世界にばらまかれたようです。
考古事象の時系列変化理由が十分にわからないとき、その理由を気候変動で説明すると楽です。
私から見ると、考古学者という人々は気候変動自体を「自分事」として研究しないにもかかわらず、わからないことはいつも気軽に何でも気候変動で説明してしまいます。

イ 縄文時代人口研究の基本発想
縄文時代人口研究で最も信頼されている研究(小山、1984)について、その基本発想が「動物-気候変動」関係論に立脚していることを嘆く記事を書きました。動物が衰退するのは気候変動によることが多い事からの類推で、後晩期に縄文社会が衰退するのは「気候が冷涼化したから」という説明がなされ、考古学世界にその考えが蔓延しています。
この発想では、縄文社会自身が下した各種決断(選択)は全く考慮されていません。人間社会ならば、古今東西全ての社会が外部要因に対して自らの決断(選択)をして成功したり、失敗したりします。人間社会が、動物のように気候変動に無条件に相関することはあり得ません。
なお、そもそも後晩期の平均気温は現在より1度程度高かったことがグリーンランド氷床データからわかっています。

ウ 縄文社会消長大局観
「4.3Kイベント」を批判し、縄文人口研究を嘆くだけでは学習として片手落ちになりますので、現状自分知識レベルでの縄文社会消長大局観(縄文社会消長の説明)をメモしました。学習仮説と称して、今後知識量を増大させるなかで順次改訂・改良したいと思います。

エ 年縞博物館提供情報
福井県の年縞博物館から三方五湖花粉分析情報を提供していただき、縄文前期~中期の気候変動について学習しました。

オ 千葉中期土偶
千葉の縄文中期土偶について学習し、貝塚地帯は土偶拒否、中部高地から東京(三多摩)は土偶祭祀が盛んな状況を知りました。また九十九里に飛び地的に中部高地由来の土偶祭祀が存在している興味ある事象を知り、問題意識を深めました。

カ 土偶と地母神殺害再生神話
加曽利貝塚博物館展示土偶等について3Dモデルを作成して、観察しました。地母神殺害再生神話を土偶形状に投影して、土偶形状の意味について考察しました。

キ 土偶祭祀の列島伝播経路
全国土偶悉皆調査(1992)データを分析して、地母神殺害再生神話に基づく土偶祭祀の列島における伝播について考察しました。

ク 有孔円板形土製品
有孔円板形土製品が麻ロープ生産装置の一部を構成する道具(回転させて麻糸を撚る)であることを知りました。関連して、縄文後晩期集落は交易用特産品(贅沢品・奢侈品・祭祀道具等)を生産しないと世間を渡っていけないことを学習しました。

ケ 異形台付土器
異形台付土器について3Dモデルを作成し、それが土器2つを使った大麻煙発生吸引装置のフィギュア(イコン)であることを仮説しました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」
3Dモデル作成技術等記事4編を書きました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」
早朝散歩記事8編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」
海外で興味を持った場所の地形3DモデルをDEM-Net Elevation APIで作成して反芻し、楽しむ記事を4編書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」
山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)の順次学習記事を6編書きました。第5章を7月中に終える予定でしたが、次々に興味が深まってしまい、第5章を完結できませんでした。機械的に完結するよりも学習を深めて楽しむ方を優先させました。
学習を進めるにしたがい、この図書に記述されている情報量の多さ、深さ、最新性や鋭い視点などに感動し、この図書に引き込まれています。具体的遺跡の例示が多いので、それにより自分の視界が広がっています。参考資料リストも大変充実していて、それを利用した資料入手→知識増大が進んでいます。感謝。

6 7月学習の特徴
ア 学習スタイルの定式化
次の3活動項目の連携がうまく取れて、多様なテーマを楽しみ、知識も増えました。

●山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)の章・節・小見出し順次学習→キーワード、問題意識の醸成
●関連資料・図書の入手→web書店・web古書店・図書館の活用→知識増大
●加曽利貝塚博物館観覧・展示物撮影→3Dモデル作成→GigaMesh Software Frameworkによる3Dモデル分析等→遺物のデータ化(思考のための素材化)

学習スタイルの一つの定式化つまり考古趣味活動の自分的在り方が浮かび上がったという感じがします。

イ 学習仮説設定の習慣化
疑問やわからないことが生まれた時、それを放置するのではなく、情報・知識不足を承知の上で自分レベルの見立て・仮説設定に努力する癖をつけました。
自分の情報・知識が少なければそれに対応した虚弱で価値の少ない見立て・仮説が、情報・知識が多ければ強固で価値の大きな見立て・仮説が生まれることになります。それは当然なことです。
しかし、見立て・仮説がひとたび生まれると、それに基づいてあらゆる情報を見ることになりますから、情報を見る目が鋭くなります。また見立て・仮説の修正・改良が始まります。つまり学習が加速されます。
7月は、「下手な考え休むに似たり」ということで生産性のない時間が長時間経ち、焦る場面も何回かありました。しかし、頭脳から「ウンウン」音が出るほど思考するうちにこれまで気が付かなかったことに気が付くことがありました。その時は、我ながら思考に時間をかけてよかったと満足感を得ました。
ページ「縄文社会消長仮説の部品」も開設しました。

ウ Blender技術習得活動の欠落
当初予定していたBlender技術習得活動は完全に欠落してしまいました。

8 8月学習のイメージ
ア 7月学習の継続
7月に定式化できた学習スタイル(下記3項目の連携)を継続発展させることにします。
●山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)の第5章残とエピローグ学習
●入手資料・図書等の有効活用
●加曽利貝塚博物館等の展示物3Dモデル作成分析

イ 学習仮説メモの充実
ページ「縄文社会消長仮説の部品」を活用して、自分の学習仮説メモを充実させ、体系化を目指すことにします。

ウ 3Dモデル分析技術の向上
展示物3Dモデル分析技術の向上を図ります。
・GigaMesh Software Frameworkのより高度な活用
・Blenderによる複数対象物の対比的配置、3次元スケールの設置など

参考
ブログ「花見川流域を歩く」2020年7月記事
〇は閲覧が多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020年7月記事
ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2020年7月記事
ブログ「世界の風景を楽しむ」2020年7月記事
ブログ「芋づる式読書のメモ」2020年7月記事
2020年7月ブログ「花見川流域を歩く」37編記事のサムネイル

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