2018年9月30日日曜日

千葉県の歴史資料編考古4のデータベース化

「千葉県の歴史資料編考古4(遺跡・遺構・遺物)」(千葉県発行)の私家版データベース化が終わりました。「千葉県の歴史」シリーズの2冊目のデータベース化であり、少し手慣れてきましたので作成テクニックをメモしておきます。

1 図書の解体
カッターで表紙から本体を剥がし取りました。これは簡単にできました。さらに1400ページ超を100ページ程度のブロックに小分けしました。このブロック分けが最も苦労しました。背の部分が紙を綴じた糸とプラスチック糊と布の3つが固化していてカッターの刃がたちません。(資料編考古1はカッターの刃がたちました。)しかたがないので、カッターで端だけ裂け目を入れて、あとは小分け部分を手で力を入れて「ひっぱがす」と固化した背がぼろぼろ裂けて分離できました。要領が判れば、あとは順次出来ました。

解体後裁断前の様子

2 図書の裁断
小分け毎に裁断しました。小分けの下に薄い不用雑誌をおいて一緒に裁断することによってよりきれいに裁断できました。

3 スキャン
小分け毎にScanSnapでスキャンしてpdfファイルを作成し、同時にOCR処理しました。(資料編考古1では全てのpdfファイルを1つにまとめた後OCR処理したのですが、その方法より小分け毎にOCR処理した方が品質のよい結果が得られるようです。)

4 目次別pdfファイルの作成
小分け毎pdfファイルを1つのファイルに統合して、そのファイルに目次ごとにしおりを貼り、そのしおりによりファイルを分割しました。全部で120ファイルに分割しました。

5 データベースファイル(File Maker)へのpdfの挿入
データベースファイルに120項目の目次Excelファイルを追加インポートしてレコードを作成しそれ毎に手作業でpdfファイルを挿入(リンクをはるだけ)しました。

千葉県の歴史記述コンテンツデータベース画面 表形式

千葉県の歴史記述コンテンツデータベース画面 フォーム形式

6 感想
資料編考古1のデータベース化では「モノとして立派な図書を解体する」ことに対する無意識の抵抗感が全く無かったといえばうそになりますが、2回目の今回はそのような心理的抵抗感は全くなく、逆に早く重力から解放されたい(重たく扱いづらい大部図書から解放されたい)という気持ちが強く働きました。残る資料編考古2と3も引き続きデータベース化します。
資料編考古1のデータベース(GISリンク事例データベース)をつかってみて、それが自分の学習で重要な機能を果たし、必須のものであるとわかりました。学習インフラといえるものであることを実感できました。今後は自分の学習に役立つ情報源(多量コンテンツ)をはばかることなくpdf化データベース化して、強固な学習インフラ構築をめざします。その結果、学習促進が期待できると考えます。

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