小さな対象物の3Dモデル作成技術習得を見よう見まねで進めています。その中で、対象物全部にピントが合う写真撮影が困難です。困難というより原理的に不可能です。結局一部しかピントの合っていない写真を使って3Dモデルを作成することになります。3Dモデルはなんとかかんとか、ごまかしごまかしつくれるのですが満足できるものではありません。
そこで対象物全部にピントが合う深度合成という機能をもったカメラを入手し、ちいさな対象物の3Dモデル作成にチャレンジすることにします。
この記事では深度合成がどの程度効果的なものであるか、テストしました。
1 使用カメラと機能
使用カメラ:コンパクトデジタルカメラTG-6(OLYMPUS)
利用機能:顕微鏡モード、サブモード深度合成(ピント位置の異なる8枚による合成)
比較対照カメラ:ミラーレス一眼カメラOM-D E-M5 MarkⅡ(30㎜マクロレンズ)(OLYMPUS)
2 深度合成の結果
接写における深度合成の効果
深度合成の効果
深度合成の効果は想定していた通りのものがあります。これまで不可能だった、奥行きのある対象物の全てにピントのあった画像が得られました。
撮影ではカメラが通常撮影用シャッターを1回と深度合成用シャッターを8回(増減可能)切ります。シャッター回数が多いのでカメラ固定装置が必要になります。
参考 テスト撮影イボキサゴの大きさ(長径17.2㎜)
3 感想
TG-6の深度合成機能が満足のいくものであることが判りました。対象物まで1㎝まで近寄り深度合成写真が撮れるので小さいモノの撮影には重宝するカメラになりそうです。
カメラ固定装置が必要であるので、カメラ固定アームを用意して回転台に乗せたイボキサゴの撮影を行うことにします。
深度合成写真により作成した3Dモデルが旧来カメラ撮影写真による3Dモデルとどのように違うか追って比較検討することにします。
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