フォトグラメトリーによる3Dモデル作成ソフトとして3DF Zephyr Liteを使っていて、重宝してきています。7月頃、このソフトのバージョンアップがあり、バージョン6となりました。バージョン6になってから利用に際して不都合があり、2ヵ月ほどひどく苦しみました。しかし最近あっけなく解決しましたのでその顛末をメモします。
1 バージョン6になってから体験した不都合
多数写真から3Dモデルを結像させるフォトグラメトリー機能は高速化して使いやすくなりました。しかし、結像した3Dモデルを回転させると、1回目の操作は通常にできますが、2回目の操作で必ずソフトがクラッシュしてしまいます。
3Dモデルを回転させる操作画面
クラッシュした画面
バージョンアップによる初期不良に違いないと考え、そのうち改良されるに違いないとタカをくくりました。クラッシュ前にファイルを保存して、何回も回転操作-保存-クラッシュを繰り返すというバカげた利用をして、バグ改善を期待していました。
ところが6回ほどマイナーバージョンアップがありましたが、一向に回転に伴うクラッシュ問題が直りません。
とうとうシビレを切らし、イタリアにあるテクニカルサポートにメールで問題を報告してバグを直すなりしてもらうことを決断しました。英語でのやりとりになりますから自分にとってはハードルが高くなります。
2 3DF Zephyr テクニカルサポートとのやりとり
3DF Zephyr テクニカルサポートにクラッシュする状況のメモとその時のログファイルをメールで送付しました。
翌日テクニカルサポートから要旨次のメールが来ました。
・ログファイルではクラッシュの原因がわからない。
・何が生じているか判らないので、クラッシュを再現したスクリーンレコードとその時のZEPファイル、説明を送ってほしい。
このメールに対応するために自分も覚悟を決めて次の対応をすべく準備を始めました。
・クラッシュ再現の様子をGameDVR(Windows10常駐ソフト)で録画する。
・録画とZEPファイル等をGoogleドライブ経由でテクニカルサポート担当者に送る
なお、このころ3DF Zephyr Liteを利用されているFacebook関根さんに同じような不都合があるかお聞きし、ないとの返事をいただいています。
3 不都合のあっけない解決
クラッシュ再現の様子をGameDVR(Windows10常駐ソフト)で録画するために、まず毎回クラッシュしてしまうZEPファイル(3DF Zephyr ファイル)を立ち上げました。その画面を録画するためにWindowsキー+Gキーをクリックしました。録画がはじまりました。オブジェクト回転1回目をします。ついで回転2回目に入りました。いつもは必ずここでクラッシュします。ところがなんとクラッシュしません。何回回転させてもクラッシュしません。別のファイルでもクラッシュしません。さっきまでクラッシュしていたのが嘘のようです。
理由は不明ですが、Windowsキー+Gキークリックで自分が2ヵ月間苦悩してきた不都合が一瞬にして消えたようです。
実務的にはあっけなく問題が解決してしまいました。
3DF Zephyr テクニカルサポートとFacebook関根さんに早速報告して、すべて終了しました。
4 感想
・結果としてクラッシュという不都合はソフトのバグではなく、自分のパソコン内部での他ソフトとの衝突という個別問題であったと理解しました。
・Windowsキー+Gキークリックでの問題解決は偶然のラッキーであったと考えます。
・テクニカルサポートに連絡しなければ偶然の解決はなかったので、高いハードルを越えて連絡して良かったと思います。
・この問題のなかで、3Dモデル作成のこれまでの全ての詳細ログがパソコンに保存されていることを知りました。
・また、3DF Zephyr Lite操作で自分が知らなかった短縮操作をテクニカルサポートのメールで知り、役立ちました。
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