水際のなだらかな斜面の一部の表土が削れて、比較的しまっていて硬そうに見える泥岩が足元に露出している場所があります。
上岩橋層と呼ばれる洪積層です。
花見川河床付近の上岩橋層のミニ露頭
この地層に、それを穿った穴の化石が多数見つかります。
上岩橋層の生痕化石
上岩橋層の上は下末吉海進の堆積物である木下層です。
このミニ露頭は上岩橋層の上限付近にあるようですから、もしかしたら下末吉海進の時、海が上岩橋層を削って広がり、その時生物が上岩橋層を穿って生息したのかもしれません。
なお、この近くには現在の花見川(印旛沼堀割普請による人工開削)とは逆方向に流れていた河川(古柏井川)があり、その谷底が河岸段丘となって一部残存しています。
その河岸段丘の地層を見ることができる露頭が竹藪の中にあり、東京軽石層を観察できます。
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