展示施設で縄文土器等を撮影して3Dモデルを作成する場合、多くはガラス越しになります。ガラス越しの場合3Dモデルの像にゴミが付くことはありますが、3Dモデルそのものはほとんどの場合作成できます。
しかし、ガラス面を通して他からの反射光が著しい場合、3Dモデルそのものが完結しなくなる場合があります。そのような場合、マスク機能が大いに活躍するのでメモしておきます。
マスク機能…画面における3Dモデル作成対象地物以外を3Dモデル作成演算から除去すること。
私の場合3DF Zephyr Liteという3Dモデル作成ソフトを作成していますが、このソフトに3DF Masqueradeという付録ソフトが添付されていて、マスクをかけることができます。
3DF Masqueradeがなければせっかく撮影した写真が無駄になってしまい、貴重な情報が生まれなかったことになります。
3DF Masqueradeのロゴ
1 マスク作業
素撮影写真
このようなガラス越しに光っている地物面積がある一定以上あるとソフトはこの写真を3Dモデル作成から省いてしまいます。
マスク作業
前景(3Dモデル作成対象)を赤で、背景(3Dモデル作成対象外)を青で簡単な印をつけるとマスクが完成して、対象物が赤く染まります。
操作は単純ですが、全写真についてこの操作を行うので手間はかかります。
2 マスク作業の前後
マスク作業前
ゴミが多く、手前の土器は半分欠けています。
マスク作業後
ゴミがほとんどありません。期待以上の出来です。
マスク作業前
膨大なゴミだけでなく、そもそも立体像が壊れています。
マスク作業後
期待以上に出来の良い3Dモデルが完成しました。
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