ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2021年3月活動をふりかえります。
1 ブログ「花見川流域を歩く」
・3月の記事数は20です。
ア 加曽利EⅠ式土器の学習
有吉北貝塚発掘調査報告書に掲載されている多数の加曽利EⅠ式土器実測図をみて、「確かにこの土器片や復元個体は加曽利EⅠ式土器と分類されてしかるべきだ」という感覚をおぼろげながらでもよいから持ちたいと思っています。ところが現実は「ちんぷんかんぷん」といっても良い状態です。そこで有吉北貝塚から離れて、ア 加曽利貝塚博物館R2企画展展示加曽利EⅠ式土器を3Dモデルで観察し、イ 有吉北貝塚発掘調査報告書の土器分類基準である埼玉編年の分析学習を行い、ウ アとイの対応を試みました。
この学習の結果、加曽利EⅠ式土器には多数の細分類があることを知り、自分の中の加曽利EⅠ式土器イメージがかなり出来上がってきました。
一方、土器3Dモデルの集成モデル作成とか、埼玉編年分析学習でカードの3D展開をするとか、その過程でPhotoshop3Dモデル機能の導入を試すとか、3Dモデル技術習得にも熱中しました。
こうした広い学習領域で活動したため、迷子になったような感覚が少し生まれています。自分は何を目指して、どのような手順で学習しているのか、自分の学習位置を確認するために、次のメモを作成しました。
迷子防止のための学習項目マップ
なお、土器型式学習のなかでうまれた、器形部位や文様の意味についての空想を記事にまとめました。
イ 加曽利貝塚博物館主催「市民のための研究講座「縄文を知る」聴講
加曽利貝塚博物館主催「市民のための研究講座「縄文を知る」を聴講し、記事にまとめました。
ウ 千葉市動物公園「動物園と考古学」コーナー観覧
千葉市動物公園ボランティアのNさんからのお便りにより、半分失念していた「動物園と考古学」コーナー新設を思い出し観覧しました。とても充実した展示であり、多大なる学習興味を得ることができました。
2 ブログ「花見川流域を歩く番外編」
・Photoshopを利用した3Dモデル作成技術など5記事を書きました。3Dモデル技術という点でPhotoshopが有効活用できることを知ったのは、作業の効率化という点で良かったです。
3 ブログ「花見川流域を歩く自然・風景編」
・早朝散歩に関する4記事を書きました。
4 ブログ「世界の風景を楽しむ」
・kindle版「2018 earth as art」(NASA)掲載写真の地形3Dモデル作成など6記事を掲載しました。DEM-Net Elevation APIサイトを使えば全地球表面の地形3Dモデルが即座にできるので、便利です。
5 ブログ「芋づる式読書のメモ」
・設楽博己著「顔の考古学 異形の精神史」(2021、吉川弘文館)を読み始めて、5記事を書きました。気軽な記事を目指しているのですが、実際に読書するとインタレストの深みにはまってしまい、長考になってしまいます。
6 3月学習の特徴
・埼玉編年(1982)という40年前の専門資料に食らいついたことは、自分の学習史上画期的な活動です。専門家の思考方法を少しだけですがなぞるような学習ができ、「ちんぷんかんぷん」の世界から脱却できそうな感覚をもてそうです。最新土器分類情報資料に巡り会うことができれば、その学習も進むと期待できます。
・3Dモデル技術が土器3Dモデルを作るだけでなく、土器分類カードの3D展開など汎用学習ツールとして有用であることに気が付きました。きっかけは使い慣れたPhotoshopに3D機能が存在し、それで作る3DモデルがBlenderや3DF Zephyr Liteで使えることを知ったことによります。
7 2021年4月学習のイメージ
ア 加曽利EⅠ式、EⅡ式土器学習
有吉北貝塚の加曽利EⅠ式土器学習を行いまとめます。次に展示土器3Dモデルと埼玉編年の対応学習を加曽利EⅡ式土器を対象におこない、その結果を踏まえて有吉北貝塚加曽利EⅡ式土器学習を行います。学習を加速させ、迷子にならないようにします。なお、学習状況に応じて、中峠式土器について「復習」をします。
イ 縄文社会消長分析学習
・土器学習に並行して、有吉北貝塚の他項目についても興味を保持できるよう、学習を継続します。
ウ 加曽利貝塚博物館等の観覧
加曽利貝塚博物館のミニ企画展などの観覧を行い、3Dモデル作成用撮影を行います。
エ 過去撮影土器の3Dモデル化とSketchfab投稿
過去に撮影した縄文土器について3Dモデルを作成し、Sketchfabに投稿します。作成した3Dモデルについて必ずブログ記事にするというこれまでのパターンを廃止します。撮影した結果は全て3Dモデルにして必ずSketchfabに投稿することにします。これにより自分独自の学習分析データ蓄積が進みます。
参考
ブログ「花見川流域を歩く」2021年3月記事
〇は閲覧の多いもの
- 曽利式土器情報伝達と変形の学習
- イノシシ形突起(獣面把手)観察記録3Dモデル その2
- 縄文前期後半 イノシシ形突起(獣面把手) 観察記録3Dモデル
- 千葉市動物公園「動物園で考古学」観覧
- 加曽利EⅠ式期における曽利式比定土器
- 加曽利EⅠ式期における曽利式土器・勝坂式土器影響下土器
- 加曽利EⅠ式土器11器の器形部位の意味、文様の意味(想像)
- 加曽利EⅠ式土器細分類の学習 その2
- 加曽利博研究講座「縄文を知る」を聴講する
- 埼玉編年のデータベース化による分析的学習 2
- 縄文土器総集モデル 試作2
- 埼玉編年のデータベース化による分析的学習
- 加曽利EⅠ式土器細分類の学習
- 縄文土器3Dモデル総集モデルの改良・発展に関する課題
- 加曽利博企画展展示加曽利EⅠ式土器と埼玉編年資料との対応
- 〇加曽利EⅠ式深鉢11器 観察記録3Dモデル総集(試作1)
- 加曽利EⅠ式深鉢(No.21)(市川市向台貝塚) 観察記録3Dモデル
- 文化的3Dモデル無償公開サイトScan The Worldの存在を知る
- 加曽利EⅠ式土器(No.25)(船橋市高根木戸遺跡) 観察記録3Dモデル
- 加曽利EⅠ式深鉢(No.36)(松戸市根木内遺跡) 観察記録3Dモデル
ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2021年3月記事
- フロッピーディスクの利用
- Photoshop3D押出によるプレート型3Dモデルの作成
- 縄文土器の冒涜か、アートか?
- Photoshopによるパネル型3Dモデルの超効率的作成
- 2021年2月ブログ活動のふりかえり
ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2021年3月記事
ブログ「世界の風景を楽しむ」2021年3月記事
- Fanning Out in Farmland Kazakhstan Almaty Province
- Brandberg Massif Namibia
- Sierra Madre Oriental Mexico
- Ugab River Namibia
- モーリタニアのリシャット構造
- 日本の夜景
ブログ「芋づる式読書のメモ」2021年3月記事
2021年3月Sketchfab投稿3Dモデルのサムネイル(赤点線内)
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