2015年8月30日日曜日

Antofagasta Province, Chile

Earth View from Google Earthから 1

Google Chromeの新拡張機能「Earth View from Google Earth」の画面で特別興味を深めたものがあった時、紹介記事を書くことにします。

Earth View from Google Earthの画面の多くは地物が何であるか、どのような特性を面白がって画像にしたのかだいたいわかります。

しかし、次の画像は、その意味がつかめなくてこれまでで一番困惑したものです。

Antofagasta Province, Chile
Google earthから引用

南米アンデス山脈の中の写真です。

水面の回りが黒く溶岩のように見え火口湖のような印象を受けますが、水面と接する細長直線状の黒いものは明らかに人工構造物です。

しかし、水面と人工構造物の境が直線ではなく、自然の浸食湖岸のようにギザギザしています。

大きな崖があるのか?地形も構造物の意味も黒い堆積物と白い堆積物の意味もそれが何であるかイメージできません。

早速Google Mapに画面を移し、そこで位置情報を取得し、Google earth proにその位置情報を入力して、その場所に飛びました。

地形
Google earthから引用

アンデス山脈の高地にある湖沼のようです。

近づいてみるとやっと意味が判りました。

湖と銅鉱山

湖の近くに露天掘りの大きな銅鉱山が2箇所あります。湖に近い方はMina Escondida、遠い方はEstacion Zaldivarという名称で、WEBで調べるとMina Escondidaは世界最大級の露天掘り銅鉱山のようです。

Google earth proで詳しく見ると、水面から水路が鉱山方向に延び、途中に浄水場と貯水池があります。

鉱山がその水源としている湖沼(貯水池)のようです。

湖沼の西側には堤防が見られます。

また詳しくみると、湖を取り囲む白い堆積物のようなものは人工施設から撒かれていることが確認できます。

恐らく石灰を多量に撒いて、酸性の湧出水を中和しているのだと思います。

黒い部分は石灰と土砂混じったところで湿気があるところだと想像します。

地下水が湧き出る大きな皿状の地形に存在している小湖沼を水源にしている様子がこの画像だと思います。

取水口付近
Google earthから引用

黒い人工構造物のように見えるものは遮水シートであり、この遮水シートの地下に簡易な遮水地下構造物があり、水が取水口付近に溜まり、汲みやすいようにしているのではないかと想像します。

以上の想像が間違っていたり、別の詳しい情報が得られれば、この記事に追記等をします。

次の位置情報をGoogle earthあるいはGoogle mapの検索欄に入力すると、この場所に飛ぶことができます。
-24.395508, -69.139808

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