しかし、四街道市域の整理された小字分布図は存在していないため、小字の位置は戦中に発行された「土地宝典」により解読するしか方法がありません。
ブログ花見川流域を歩く本編の2015.05.26記事「紹介 千葉県土地宝典」参照
そで、土地宝典のページをスキャンして、その画像をIllustrator上で簡易接合してみました。
Illustrator上で簡易接合した土地宝典3ページ
この接合画像と戦前測量旧版1/25000地形図を目で照合して、小字の中心位置を地形図にプロットしました。
地形図にプロットした小字中心位置
四街道市域においては、土地宝典を使って小字中心位置をプロットすることが原理的に可能であることを確かめることができました。
原理を確かめることが出来れば、あとはその効率化、正確化は今後順次取り組むことが可能となります。
現在「角川地名大辞典千葉県」附録小字一覧の電子化を進めていて、それを下敷きにして、追々情報を最新版に改め、オリジナルな小字データベースをつくろうとしています。
そのオリジナルな小字データベースでは位置情報を掲載して、GISで使えるものを目指しています。
そのためには小字分布資料が存在していない市町村でいかに小字位置情報を取得するかということが重要な課題となりますが、四街道市のような方法を使えば可能であることがわかりました。
なお、小字の境界線を地図にプロットすることはあきらめることになりそうです。
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