1 ブログ「花見川流域を歩く」
3月に完成した私家版千葉県小字データベース(角川千葉県地名大辞典付録小字一覧の電子化、File Maker版)の使い勝手を確かめるために4月末からその試用を始めましたが、いつの間にか試用の域を超えて、地名検討に熱中し始めてしまいました。
結局5月の記事は全部地名検討で埋め尽くされてしまいました。
4月に残した船尾白幡遺跡の検討の最後としての墨書土器文字検討も手つかずの状態で推移してしまいました。
これほど地名検討にのめりこんでしまったのは、単純な地名の由来(語源)を調べるという域をはるかに超えて、地名から次のようなことが判ると確信を持ち始めたからです。
●縄文時代起源の地名が現代に残っていて、地名から縄文時代の様子を知ることができる可能性がある。(「サク」地名やアイヌ語地名など)
●弥生時代の地域開発の状況が地名からわかる可能性がある。(「ヤツ」地名、「イラ」地名など)
●古墳時代の部民による地域開発が地名でわかる。(「べ」地名など)
奈良時代以降の地域開発についても、地名を手掛かりに情報を豊かにできる可能性が広がります。
つまり、地名自体を狭い意味での興味の対象にするということではなく、地名という指標を有効活用すれば考古歴史の情報を空間的に整理することができ、場合によっては新たな新発見的情報を得ることが可能となることが判ったのです。
そして、そのような地名を指標とした考古歴史情報の空間整理活動や情報の新発見活動が、千葉県小字データベースを作成したからこそできるのです。
つまり、データベースを利用できるのが現状では私だけですから、ますます検討に熱がはいっているのです。
2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」
散歩で得られた情報やブログ活動におけるスキルアップ関連の記事等を書きました。
3 趣味活動に関する出来事
●活動重点をブログ本編の「花見川流域を歩く」に置き、「花見川流域を歩く 番外編」は時間的余裕がなかったり、話題がなければ無理して書かないというスタイルが定着してきました。
つまり、ブログ本編により重点的にパワーを投入するようになったということです。
●これまでのブログ過去記事の中から興味が強いテーマを選んでそのエッセンスをまとめた小論文を作成し、それを掲載するサイト構築を目指しています。
そのサイト(ホームページ)のフレームを作りました。(未公開)
参考 ブログ「花見川流域を歩く」の2016年5月記事
○印は閲覧の多いもの。
- 学習メモ 房総の部民
- ○房総における和名抄にみえる郷名「ベ(部)」の分布
- ○古代地名「~ベ(部)」の千葉県検索結果
- 千葉県の谷地形関連小字の種類と出現数
- 台地開析谷を表現する地名サクの語源
- ○古代房総の海人(あま)の活動
- 古代地名「イラ」の追考
- ○古代開発地名アガタの千葉県検索結果
- ○小字「ハニ」「ハネ」に関する補足考察と訂正
- 古代窯業地名スエ・ハジ及びハニ・ハネの千葉県検索結果
- 古代前期開発地名タドコロとミヤケの千葉県検索結果
- 鏡味完二の地名層序年表による地名型Ira Eraの千葉県検索結果
- 鏡味完二の地名層序年表による地名型の千葉県小字抽出数(予察作業) その1
- 検討メモ 純粋小字と関連小字
- 2016.05.12 今朝の花見川
- ○小字ヤツ・サク群の検討でわかったこと
- 小字「ナガヤツ」と「ナガサク」
- ○小字「ヤツ」と「サク」
- ○「オオヤツ」と「オオサク」の意味の違いと「オオサク」伝承の重大意義
- 口承から文字表記への転換時代の小字群統合分離イメージの改定
- ○小字表記「大谷」を中心とする小字群の統合分離イメージ
- ○千葉県最多小字名「大谷」の5系統(オオヤツ、オオサク、オオタニ、オオザワ、ダイサク)
- 小字名の平均出現数
- 千葉県の小字町田、和田、打越の予察検討
- ○千葉県の小字清水、馬場、台畑、長谷、前畑、堀込の予察検討
○印は閲覧の多いもの。
- 弁天橋橋桁鉄骨上のタメフン
- ヨコヅナサシガメの産卵
- 資料が見つからない時は重大事の時
- ウズベキスタンの砂漠横断
- ○ブログ活動における表現スキル向上の大切さ
- 2016.05.18 花見川風景
- ブログのモバイル向けテンプレートの変更
- ヨコヅナサシガメが3匹も戻る
- ヨコヅナサシガメが戻る
- リビアの不思議な地形
- Googleに発生した一時的システム障害でヒヤリ
- 2016.05.08 花見川風景
- 西オーストラリアの奇妙な小湖沼群
- 千葉市花見川区の地上絵 三角
- GE-Graph: Graph for GoogleEarthをつかった市町村界利用立体グラフ
- 越冬昆虫集団がようやく解散する
- ○2016年4月のふりかえり
鏡味完二の地名層序年表の地名型の検討は最後まで行い、千葉県小字データベースの試用作業を終えるまで、とりあえずの作業を継続したいと思います。
船尾白幡遺跡の検討、さらにその次に予定している上谷遺跡検討に、地名検討と平行して、入りたいと思います。
中断が長くなると、考古遺跡検討における詳細資料扱い方スキルが失われるの、地名検討に割り込みます。
花見川風景
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