ブログ花見川流域を歩く本編2016.06.27記事「轆轤(ロクロ)地名補足」で奈良・平安時代遺跡(ふさの国文化財ナビゲーションによる)の正確なプロット図を検討に使いましたが、参考までにそのデータのアドレスマッチングによるプロット図も作成して、比較してみました。
奈良・平安時代遺跡の正確な位置プロット(ふさの国文化財ナビゲーションによる) 横芝光町付近
奈良・平安時代遺跡のアドレスマッチングによる位置プロット 横芝光町付近
アドレスマッチングとは緯度経度情報がないデータでも住所情報があれば、それからその位置を大字の中央部付近にプロットする簡易システムです。
東京大学csvアドレスマッチングサービス
アドレスマッチングによる表示は同じ大字にある遺跡が1点に統合されて表示されています。
従って、遺跡が密集するとアドレスマッチングによるみかけ表示は大字分布に近い表示になります。
なお、電子情報としてのデータ数が失われているわけではありません。
地図としてのイメージは正確な位置プロットが実態そのものであり、プレゼンとしても迫力があることは当然です。
実際のデータの位置情報統合の様子を次に示します。
遺跡データのアドレスマッチングによる位置情報統合の様子
次に花見川流域付近の例を示します。
奈良・平安時代遺跡の正確な位置プロット(ふさの国文化財ナビゲーションによる) 花見川流域付近
奈良・平安時代遺跡のアドレスマッチングによる位置プロット 花見川流域付近
花見川流域付近では正確な位置プロット図を見ると、東京湾岸と印旛浦に遺跡分布が分かれていることを明瞭に読み取ることができます。
この情報は、東京湾岸と印旛浦の古代郡が異なっていたことを示す材料の一つになると考えます。
ブログ花見川流域を歩く本編2016.06.11記事「房総三国分郡図の学習用GISデータ作成」参照
なお、過去に同じような話題の記事を書いたことがあります。
ブログ花見川流域を歩く本編2014.08.31記事「アドレスマッチング遺跡プロット図の精度」参照
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