地理院地図にオーバーレイする形式で震源断層、確率論的地震動予測地図など多数の情報が提供されています。
次に震源断層を表示してみました。
震源断層表示
j-shis Mapから引用
背景地図はGoogleの空中写真等にも切り替えることもできます。
j-shis Mapから引用
なお、千葉県南部の鴨川付近に主要活断層帯地表トレースと主要活断層帯がプロットされています。
この断層は鴨川低地断層帯と呼ばれるものです。
以前ブログ「花見川流域を歩く」本編で千葉県に活断層について問い合わせをした際、次のような回答をいただいたことがあります
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活断層を示唆する情報に対する回答(消防地震防災課)
送信日時 2011/03/11 (金) 14:43
宛先 araki@*********
荒木 様
活断層に関する御質問に回答させていただきます。
県では、阪神・淡路大震災後、県陸域で活断層との指摘があった東京湾北縁断層、鴨川低地断層帯の活断層調査を実施し、どちらも活断層は確認できなかったとの調査結果を得ました。
また、国(地震調査研究推進本部)では、東京湾北縁断層は活断層ではない、鴨川低地断層帯は活断層である確実な証拠がない(可能性が少ない)と公表しています。
東京湾北縁断層の調査では、下総台地には新しい地層が厚く分布し地表にはなかなか活断層の痕跡が残らないことから、通常の活断層調査(トレンチ調査)ではなく反射法地震探査という物理調査を実施しました。
この活断層調査に加え同じ調査方法で、県北西部地域の地下構造調査を実施しました。
調査結果は、活断層調査と同様に基盤岩(先第三系)から地表まで連続し、地層を変位させるような活断層は確認できませんでした。
このことから、千葉県では県域には活断層は確認されていません(地震を発生させた、発生させる活断層は確認できない)。
以上、千葉県の活断層について回答します。
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総務部消防地震防災課防災政策室
TEL:********* FAX:**********
Email:bousai0@**********
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ブログ花見川流域を歩く本編 2011.03.18記事「花見川中流紀行 19活断層存在の可能性4」参照
その後の5年間の科学の進歩の中で、千葉県において再び活断層の存在が認知されたようです。
また、海溝型地震震源断層が関東地方全域を覆っています。
海溝型地震発生領域も千葉県東部を広く覆っています。
確率論的地震動予測地図は次のように示されます。
確率論的地震動予測地図
考慮した地震:全ての地震
平均ケース
30年 震度6強以上の揺れに見舞われる確率の分布図
j-shis Mapから引用
花見川流域付近を拡大すると次のようになります。
確率論的地震動予測地図(地理院地図とのオーバーレイ表示)
考慮した地震:全ての地震
平均ケース
30年 震度6強以上の揺れに見舞われる確率の分布図
j-shis Mapから引用
この条件では微高地を除いた沖積地や埋め立て地の確率が最も高くなっています。
確率論的地震動予測地図等はkmlファイルでダウンロードできますので、Google Earthで表示することもできます。
確率論的地震動予測地図のGoogle Earth表示
Google Earthから引用
kmlファイルによるGoogle Earth表示は画像ファイル表示ではなく、情報をj-shisサイトから通信で得て、それをGoogle Earthが表示する仕組みになっていますから、表示されるまでに多少の時間(10秒とか)がかかります。
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