2019年2月3日日曜日

加曽利E式土器学習図鑑

縄文土器形式の学習を始めています。草創期から後晩期までの全形式の縄文土器現物を博物館や資料館等で写真撮影し、主要なものは3Dデータ化して学習ツールとしての私家版縄文土器学習図鑑をつくりながら、そのツールを活用しながら学習を進める予定です。
現在加曽利貝塚博物館で企画展「あれもE これもE-加曽利E式土器(千葉市内編)-」が開催中で、加曽利E式土器コレクションが充実していて、かつ写真撮影が可能です。そこでこの企画展展示土器を事例として縄文土器学習図鑑の作成方法等について検討することにします。

1 展示物の個別番号の設定とフォルダー作成、写真収納
自分専用の展示物個別番号を設定し、個別番号毎のフォルダーをハードディスクに作成し、撮影写真を収納します。

加曽利貝塚博物館企画展展示物の個別番号

2 調整写真の作成

個別番号毎に土器細部の観察に最もふさわしい原本素写真を選定して、その写真を調整してシャープな感じ、解像度が向上した感じにします。この調整作業により土器細部の観察が臨場感をもって可能になります。

個別番号(例1)フォルダー内の写真
1・2はコンパクトカメラ撮影、3・5~8は1眼カメラ撮影、4は3のPhotoshop調整写真(ハイパスフィルター利用)

原本素写真 3

調整済写真 4

3 多方向からの写真撮影
1つの土器について多方向からの写真を撮影し、それにより3Dデータを作成します。(未着手)

4 感想
展示物全部について時間をわすれてじっくり観察することは実際上は不可能です。初心者にとってはどこを観察してよいのかわからない場合があります。ところがシャープで解像度が向上した感じ(解像感の増した)写真をつくれば、自宅のパソコンで時間を忘れて思う存分観察し、比較もその場でできます。何を観察したらよいのか考えながら観察できる余裕が生れます。その効果は3Dデータで立体的に観察出来るようになればさらに大きなものになると期待できます。
器形や模様の変遷という視点だけでなく、ススがどのようについているか調べたい、土器の割れ方がどうなっているのか調べたいなどいろいろな疑問について、図鑑があれば即調べることが可能になります。

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