2019.02.02記事「環境依存文字撲滅大作戦」
ところがそれを可能とする超裏技をFacebook公開グループQGIS User Group Japanで今井優さんから教えていただきましたので紹介します。
1 環境依存文字表示のQGIS超裏技
csvファイルをデリミティッドテキストレイヤとしてQGISに追加する際、csvファイルのエンコーディングをshift_JISにして日本語表記ができるようにしたのですが、これでは環境依存文字が文字化けしてしまいます。
超裏技はcsvファイルのエンコーディングをsystemとして設定する方法です。日本語表記になり、環境依存文字も表示できます。おそらく日本語環境Windowsパソコン限定の方法だと想像します。
csvファイルエンコーディングsystem ラベルを「遺跡名」にしたときのデリミティッドテキストレイヤ表示
環境依存文字が表示されています。
csvファイルエンコーディングshift_JIS ラベルを「遺跡名」にしたときのデリミティッドテキストレイヤ表示
環境依存文字が文字化けしています。
2 Google earth proでも環境依存文字が表示される
この超裏技をつかって作成したQGISデリミティッドテキストレイヤをkmlファイルにエクスポートしてGoogle earth proで表示すると、Google earth proでも環境依存文字を表示できます。
Google earth proにおける環境依存文字の表示
Google earth proにおける環境依存文字の文字化け
環境依存文字表示のQGIS超裏技はQGISユーザーのみならずGoogle earth proユーザーにも多大な恩恵をもたらします。
Facebook公開グループQGIS User Group Japanの今井優さんに感謝します。
3 しかし環境依存文字撲滅が必要
当座の応急的、対症療法的措置として環境依存文字を表示できるこの超裏技は特効薬的効果があります。
しかしデータベースの中に環境依存文字が入っていると検索で極めて大きな不都合が生れます。検索で不都合が存在するデータベースの利用価値は大いに低くなってしまいます。また日本語環境Windowsではない環境で日本語csvファイルを使う人々も増えてきています(日本語ファイルの国際化)。これら諸般の理由から環境依存文字の撲滅は必須の課題だと考えます。
ただし、考古学土器形式などではⅠ、Ⅱ、Ⅲと1、2、3を意識して使い分けている事例があり、単純にⅠ→1、Ⅱ→2、Ⅲ→3のように変換することは危険をともなうようです。
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