2020年10月1日木曜日

2020年9月ブログ活動のふりかえり

 ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2020年9月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・9月の記事数は29です。

・アリソガイ製ヘラ状貝製品の学習が本格稼働し始めました。アリソガイは縄文中期だけの製品であり、道具としての利用目的を知るための学習を進めています。アリソガイ関連事象として皮なめし、貝灰(後晩期)などを想定していて、学習が発展する可能性が大です。

・3Dモデル作成のオマケとして気楽に土製耳飾の3Dモデルを作成して記事を書き始めました。ところが、土製耳飾は顕著な身体変工を伴う通過儀礼の祭具であることをはじめて知りました。さらに9割は片方しか出土しない理由は集落社会の呪術イベント(例 シャーマン殺し)などと関連しているらしいことを知りました。土製耳飾は単なる装飾品ではなく、呪術社会の様子を知る重要指標であることに気が付きました。

・サンダル状土製品の3Dモデルを作成してよく観察しました。その結果、当初見立てていた皮革製サンダルではなく、注口付き片口土器のミニチュアであることがわかりました。

2 ブログ「花見川流域を歩く 番外編」

・Photoshop技術など6記事を書きました。

3 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」

・早朝散歩記事16編を書きました。

4 ブログ「世界の風景を楽しむ」

・皮なめし関連モロッコ国の記事1編を書きました。

5 ブログ「芋づる式読書のメモ」

・休載しました。

・山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)の読み直し、復習記事は折に触れて書きたいと考えています。

6 9月学習の特徴

・ブログ記事作成活動のエネルギーは本編に集中し、他のファミリーブログは自然・風景編を除いて置き去り状態としました。本編活動が面白くなり、それにエネルギーを集中するのは自然の理にかなっています。

・自然・風景編記事作成は天気が許す限り早朝散歩・撮影を行っている生活習慣のアウトプットです。なお、散歩で思考した事柄(ほとんどすべて考古学習関連事項)を必ず記事にメモしています。

・千葉市埋蔵文化財調査センターでサンダル状土製品の3Dモデル用撮影、千葉県教育庁森宮分室でアリソガイ製ヘラ状貝製品等の3Dモデル用撮影をさせていただきました。この2回の撮影で質の高い趣味活動原材料を入手できました。

7 10月学習のイメージ

7-1 アリソガイ学習の本格的取り組み

閲覧遺物の3Dモデル分析によりアリソガイ学習に本格的に取り組み、次のステップについて展望を持てるようにします。

7-2 「縄文社会消長分析」テーマ渉猟学習のスタート

・10月から「縄文社会消長分析」テーマ渉猟学習と銘打って心機一転して新たな意気込みで活動に取り組むことにします。「縄文社会消長分析」テーマ渉猟学習活動は現在、次のようなイメージを持っています。

ア 房総の縄文中期と後晩期の社会消長を比較してその違いを知り、社会変化の様子を知ることを主目的とした「縄文社会消長分析」学習を2021年~2022年に本格的に行うこととし、その具体的テーマを見つけることとします。

イ 縄文社会消長分析は縄文中期と後晩期の千葉県内遺跡数か所の発掘調査報告書からデータを汲み取り、独自分析して、比較することによる方法により行うことをイメージしています。

ウ 画像分析技術や3Dモデル作成技術を学習に積極的に適用し、学習の技術面を特色づけることとします。そのために、関連技術習得につとめます。

7-3 「縄文社会消長分析」テーマ渉猟学習の当面の活動

・最初の活動として縄文社会を知るための指標(項目)を確認整理する活動を行い、その結果(項目リスト)によりこれまで利用したことのある発掘調査報告書の概要を整理把握して、問題意識を深めることにします。これまで利用したことのある主な発掘調査報告書は次の通りです。

・史跡加曽利貝塚発掘調査報告書

・有吉北貝塚発掘調査報告書

・六通貝塚発掘調査報告書

・大膳野南貝塚発掘調査報告書

・西根遺跡発掘調査報告書

・内野第1遺跡発掘調査報告書

・三直貝塚発掘調査報告書

・10月~12月で「縄文社会消長分析」活動の具体的テーマを設定し、2021年当初からそのテーマで活動することにします。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2020年9月記事

〇は閲覧が多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020年9月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2020年9月記事

ブログ「世界の風景を楽しむ」2020年9月記事


ブログ「花見川流域を歩く」2020年9月全29記事のサムネイル

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