この記事は、2021.09.27記事「GigaMesh Software Frameworkの使い方 その1 6面図の作り方」のつづきです。縄文土器を例に展開図の作り方の概要をメモします。詳しくはGigaMesh Software Frameworkサイトのマニュアルやビデオを参照してご研究ください。
この記事に出てくる主なボタン
1 展開図作成
1-1 土器の正置
土器を上から見て、その回転軸がPolar Gridの中心になるように正置します。
土器回転軸とPolar Grid中心を合わせた様子
(土器はSet Inspection Viewボタンで半透明にしてある)
1-2 軸設定
Set the rotational axis using the central pixelボタンをクリックします。
次のウィンドウが開きます。
軸設定ウィンドウ
Yesをクリックします。土器を動かすと次のように緑色の軸が設定されています。
土器に軸が設定された様子
1-3 展開範囲設定
Select Cone(Axis and two outer Points)ボタンをクリックします。
Ctrlキーを押しながら土器の上端部と下端部をクリックします。
次のウィンドウが開きます。
展開範囲設定ウィンドウ
Yesをクリックします。土器にピンク色で展開範囲がコーンで設定されます。
コーンが設定された様子
1-4 セットデータ
Edit→Cone/Cylinder-Extra→Cone-Set dataをクリックします。次のようなウィンドウが開きます。
Dialogウィンドウ
OKをクリックします。
1-5 (切断の)始点設定
Select single vertex(SelPrim)ボタンをクリックします。
土器表面で切断始点1点をCtrlキー押しながらクリックで設定します。この時画面には何も表示されません。
1-6 展開
Edit→Cone-Unroll Meshをクリックします。
次のSet cutting planeウィンドウが開きます。
Set cutting planeウィンドウ
Noを選択します。そうすると次のStraighten rollout-Cylinderstyleウィンドウが開きます。
Straighten rollout-Cylinderstyleウィンドウ
ここでは例としてNoをクリックします。
Flip rolloutウィンドウが開きます。
Flip rolloutウィンドウ
Noをクリックします。
展開図(作成のための3Dモデル)が画面に表示されました。
展開図1が表示された様子
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Straighten rollout-CylinderstyleウィンドウでYesを、次のFlip rolloutウィンドウでYesをクリックすると次の展開図が画面に表示されます。
展開図2が表示された様子
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2 展開図の6面図書き出し
File → Export Image Stack → Camera on Longitudinal Orbit (Vertical Axis).にチェックを入れます。
File → Export Screenshots → Screenshot Views(PNG)で書き出し用ウィンドウが開きますので、適当な接頭文字を加えてSaveをクリックすると展開図の6面図が書き出されます。展開図には土器表面の展開図のみならず、土器内面の展開図も含まれます。このなかから必要な図を利用します。
展開図の6面図
3 展開図作成のための3Dモデルの書き出し
File→Save asで展開図作成のための3Dモデルをplyファイルで書き出すことができます。
7で6面図として書き出した展開図とはこの3Dモデルをオルソ投影した図です。
展開図作成のための3Dモデル(3DF Zephyr Lite画面) 技術資料 GigaMeshによる縄文土器展開図作成に伴う3Dモデル 例
これほどの高機能3Dモデル分析ソフトを無償で公開しているGigaMesh Software Framework主宰者Hubert Mara博士に感謝申し上げます。