2021年1月25日月曜日

展示縄文土器の3Dモデル観察意義とSNS投稿までの作業効率化

展示施設に展示されている縄文土器を撮影して3Dモデルを作成して観察する行為の意義とその作業効率化についてメモします。

1 縄文土器3Dモデル観察の意義

縄文土器3Dモデル観察が自分の学習にとってとても有意義であると感じていますが、その有意義さについて意識して考えることが少なかったので、立ち止まって考えてみました。

ア 取得情報量が飛躍的に増える

これまでの観察では、ショーケースの向こう側に置いてある縄文土器をじろじろみて、2~3枚程度の写真を撮る程度の活動になります。ところが3Dモデルを作成するとなると、現状の自分は角度を変えて50~70枚程度の写真を撮ります。これだけで、たとえ3Dモデルを作成しなくても、その情報を大いに活用できます。「あそこ、どうなっているんだっけ?」と疑問が後日生まれても数十枚の写真で必ず確認できます。2~3枚の写真では必ず死角や「写真に写っているけれどもそれが何であるか判らない」状況が生まれます。

イ 精密観察が可能となる

3Dモデルを作成すると、そのモデルを拡大表示できます。立体物ですから拡大してもよく観察できます。単写真では拡大すると立体性がわからなくなり精密な観察ができません。それが「影」であるのか、それとも「凹凸形状」であるのかなどの観察の正確性が3Dモデルでは飛躍的に向上します。また質感もよくわかるようになります。

ウ 真上からなどの観察が可能となる

3Dモデルにすることにより縄文土器を真上から観察したり、自由な角度から観察できます。またオルソ投影と自由視点投影の切り替えができますから土器の見かけの形状と真の形状を区別して認識できます。

エ 発見的観察が可能となる

3Dモデルを作成する過程(不要部除去や角度調整過程など)で対象物をいやでも隅々まで観察することになります。いわば強制的に観察させられます。この行為により展示現場では見えているにもかかわらず気が付かなかった文様や事象に気が付きます。縄文土器観察経験がほとんどない自分にとって、展示現場よりパソコンモニターに向かっての観察の方がはるかに発見的観察ができます。

オ 観察時間制限がない

展示施設での観察とは異なり3Dモデル観察はいわば時間無制限です。展示施設や他の観覧者に気遣う必要はありません。思う存分観察できます。したがって、形状や文様だけでなく、その背後に隠れて実在していた情報(文様の意味など)を空想する時間を持つことも可能となります。

2 3Dモデル観察の作業効率化

縄文土器3Dモデル観察の作業効率化を進め、より多くの縄文土器3Dモデル観察を行うことにします。多量縄文土器3Dモデル観察により、活動の質向上が図られることになると考えます。

これまで作業順番が毎日バラバラであまり効率的ではなかったのですが、つぎのように作業項目順番を設定して、この順番でいわば流れ作業にしたいと思います。

●3Dモデル作成からSNS投稿までの作業項目

1 3Dモデル作成(3DF Zephyr Lite)

2 3Dモデルの表題と説明文作成(WZEditor)

3 3DモデルのSketchfab投稿(3DF Zephyr Lite)

4 3Dモデルの動画作成(3DF Zephyr Lite)

5 YouTube、Twitter、Facebook用動画作成(Premiere pro)

6 YouTube投稿

7 展示の様子写真の用意とweb投稿用写真作成(Photoshop)

8 3Dモデルのオブジェクトファイル出力(3DF Zephyr Lite)

9 オブジェクトファイルのGigaMesh Software Frameworkフォルダーへのコピー

10 オブジェクトファイルの調整(MeshLab)

11 3Dモデルの2次元展開(GigaMesh Software Framework)

12 展開ファイルを作業フォルダーにコピー

13 展開写真のweb投稿用写真作成(Photoshop)

14 観察分析写真・画像作成(Photoshop、illustrator)

15 投稿用画像全部をブログ投稿用フォルダーにコピー

16 ブログ記事用文章作成(WZEditor)

17 ブログ記事投稿(Blogger)

18 ブログ村マイページでPING送信

19 Twitter投稿・動画投稿

20 Facebook投稿・動画投稿


ショーケース前のカメラ位置(57カメラ)


ショーケース前のカメラ位置(57カメラ) 

2021年1月5日火曜日

2020年12月ブログ活動のふりかえり

 ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2020年12月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

12月の記事数は33です。

ア 有吉北貝塚の学習

1960年代千葉市都市図の等高線からDEMを生成して、それにより有吉北貝塚付近の開発前地形3Dモデルを作成しました。有吉北貝塚学習のインフラ整備を構築して学習に突入できました。メインの中期学習の前にウォーミングアップとして早期・前期学習からスタートしました。

イ 「ちばの縄文」展示の3Dモデル作成

千葉県立中央博物館企画展「ちばの縄文」展示物の3Dモデルと観察を行いました。

東金市鉢ヶ谷遺跡出土土偶と小型土器や有吉南貝塚出土箆状腰飾などを3Dモデルを使って観察しました。3Dモデル使ったからたからこそ充実した分析学習ができました。これらの活動で今後深めるべき興味が多数出現しました。

2 ブログ花見川流域を歩く番外編

紙地図等高線から地形3Dモデルを作成する方法など3Dモデル技術に関する記事2を含む3記事を書きました。

3 ブログ花見川流域を歩く自然・風景編

早朝散歩に関する10記事を書きました。

4 ブログ世界の風景を楽しむ

1記事を書きました。

5 ブログ芋づる式読書のメモ

12月は休載となりました。

6 12月学習の特徴

紙地図→DEM生成→地形3Dモデル作成を実現するために、見様見真似の試行錯誤に丸々1週間くらいの時間を、悶々と苦しみながら、消費しました。しかしそれだけの価値あるスキルを身につけることができました。それにより有吉北貝塚学習の分析インフラを構築できました。

その結果有吉北貝塚学習の幸先よいスタートを切ることができました。

展示物の3Dモデルを作成し、それにより単なる観覧では決して到達できない価値の大きな分析を行えるようになりました。見るための3Dモデルではなく、分析のための3Dモデル作成が一つの学習方法として確立しつつあります。

7 2021年1月学習のイメージ

ア 縄文社会消長分析学習

・有吉北貝塚の発掘調査報告書分析学習を継続します。頃合いを見つけて関連する他の遺跡学習も並行してスタートさせます。

イ 中期土器3Dモデル観察

加曽利貝塚博物館の「あれもEこれもE」企画展展示物3Dモデル観察を継続して行うこととします。

ウ ブログ開設10周年

ブログ開設10周年を迎え、趣味活動の過去現在未来について思考を深めることにします。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2020年12月記事

〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020年12月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2020年12月記事

ブログ「世界の風景を楽しむ」2020年12月記事


ブログ「花見川流域を歩く」2020年12月全33記事のサムネイル

2020年12月19日土曜日

紙地図等高線から地形3Dモデルを作成する方法

 紙地図等高線から地形3Dモデルを作成することが、web情報を閲覧しながら試行錯誤して出来るようになりましたので、そのテクニックをメモします。

見様見真似の活動のため間違っている点や非効率の側面があるかもしれませんが、自分自身用のメモとして記録しておきます。

次のweb記事が特段の参考になりましたので石井淳平さんに感謝します。

石井淳平 GRASS GIS v.surf.rstコマンドで等高線からDEMを作成する

試行錯誤活動の中で特にハードルが高く、その突破に時間がかった項目に●をつけました。。

1 技術メモ

1-1 等高線デジタイズ方法(QGIS作業)

・QGISのEPSGは(千葉県なので)6677としました。

1-1-1 等高線資料のQGIS画面ジオリファレンス

(略)

1-1-2 等高線のデジタイズ(等高線ファイル作成)

ア ファイル特性の設定

・QGISでレイヤ→レイヤを作成→新規シェープファイルレイヤ

・ファイル名入力(パス名・ファイル名に日本語不可)

・ジオメトリタイプ→ライン

・追加次元 Z値(+M値)にチェック●

・新規フィールド 名称→elev(日本語不可) 型→小数点付き整数 →フィールドリストに追加●

イ 等高線トレース

・新規レイヤを書き込みできるようにして等高線をトレースする。1本のトレース終了時にID番号(通し番号)とelev値(標高値)を記入する。

(等高線は部分的に存在していても、完全につながっていなくても、標高の間隔が不定でも可。)

・最後にシェープファイルとして保存する。


等高線トレースの様子

1-2 等高線ファイルを含むGRASSマップセットの作成(GRASS作業)●

・GRASSでデータベース、ローケーション(EPSGは6677)、(等高線ファイル格納予定)マップセットのフォルダーを作成する。(日本語不可)

・GRASSでマップセットに等高線ファイルをインポートする。(ベクトルデータのインポート)


GRASSにインポートされた等高線ファイルの様子

1-3 等高線→DEM変換作業(QGIS作業…GRASSプラグインによる作業)●

・プラグイン→GRASS→GRASSMapsetを開く→GISDBASE(データベース)、位置(ロケーション)、Mapsetについて等高線ファイル格納のものを選択→OK (この状態ではQGISにGRASSの等高線ファイルは表示されない。●)

・プラグイン→GRASS→GRASSツールを開く→GRASSツール→領域(画面で領域を設定する)→解像度で解像度を設定(EPSG6677はm単位であり、東西・南北に1を設定するとドット1つが1m×1mを代表する。東西・南北に0.5を設定する0.5mメッシュ精度のDEMを作成することになる。)●

・GRASSツール→モジュール→Raster→Surface management→Interpolate surface→v.surf.rst→モジュール→オプション(v.surf.rstは検索でも出てくる)

・オプションで入力するベクトルマップ名の選択、Attribute field(interpolated values)(標高フィールド)の選択、Name for output surface elevetion raster map(出力ファイル名 日本語不可)などを選択・入力する。

・最後に実行。(実行するとGRASSツール出力欄が開き作業進行状態が表示され、最後に成功しました。)(この状態ではQGISに出力ファイルは表示されない。●)

・「出力を見る」クリック●→QGISレイヤパネルにDEMレイヤ(ラスターファイル)が入る。ただし、画面には表示されない。!!!●


GRASSツールの画面の様子

1-4 出力DEMファイルの表示・利用(QGIS作業)

・出力DEMレイヤクリック→プロパティ→シンボロジ→モードを連続的を等間隔分類に変更する●(関連してクラスを例えば5に、カラーランプを反転するなどの調整をする)→適用→OK→出力DEMファイルが画面にカラーで表示される。(このレイヤの状態ではDEMとして機能しません。●)

・出力DEMレイヤクリック→エクスポート→名前を付けて保存→ラスタレイヤの保存→出力モードの生データにチェック(形式GeoTIFF●、ファイル名入力、座標参照系(例EPSG6677)OK→GeoTIFFファイルの出力(このファイルがDEMファイルとして3Dモデル構築に使えます。)


出力DEM表示例(QGIS)

1-5 Qgis2threejsによる3Dモデル構築

・Qgis2threejsのDEMで4で作成したGeoTIFFを指定して3Dモデル表示。

・3Dモデルを.gitfファイルで出力。


Qgis2threejs画面例

2 感想

・大小とりどりの「判らないこと」を試行錯誤で「判ること」にする作業は膨大な時間がかかり、結局この作業が出来るようになるまでに丸4日間かかりました。最も時間がかかったのは次の2点です。

1 QGISにGRASSが使えるバージョンと使えないバージョンがあり、使えないバージョンを使っていることに気が付くまでに丸2日間を要しました。

2 GRASS操作は全く始めてであり、基本操作習熟に丸1日間を当てました。

・丸4日間使ったとはいえ、紙等高線→3Dモデル作成スキル習得の価値はきわめて大きなものがあります。このスキルを得た満足感は大きなものがあります。

・このスキル習得により遺跡学習の意欲が強まってきています。

・GRASSのv.surf.rstモジュールは等高線にそって伸縮ゴム布を被せたような3Dモデル作成という機能を持っていますが、その調整が可能であり、今後その調整の様子を理解したいと思います。同時に類似別機能を有する関連モジュールがあり、それらの機能も理解したいと思います。

・考古遺跡学習のみならずGRASSをつかった地形分析に興味が深まります。

・GRASS活用の突破口が開いたことは自分にとって意義の大きなことです。

……………………………………………………………………

2024年9月に同じ話題で新しい記事を書きました。

2024.09.15記事「紙等高線地図から地形3Dモデルを作成する方法」

2020年12月15日火曜日

技術メモ QGISで作成した3Dモデルの3DF Zephyr Liteへのインポート方法

1 QGISで作成した地形3Dモデル(.gltf)の3DF Zephyr Liteインポート必要性

QGISで地形3Dモデルを作成し、その様子を動画で記録することができれば便利です。

QGIS3Dモデル画面(Qgis2threejs画面)をマウスでいじっている様子をGameDVR(Windows10付録ソフト)で録画する方法もあります。しかしこれではあまりに簡易であり、もう少ししっかりした動画を作成したくなることがほとんどです。しっかりした動画を手間をかけないで作れるソフトとして3DF Zephyr Liteがとても有用です。そのため、QGISで作成した地形3Dモデルを3DF Zephyr Liteにインポートする必要性が生まれます。

2 QGISで作成した地形3Dモデル(.gltf)の3DF Zephyr Liteインポート方法

QGISプラグインQgis2threejsで作成するは.gltfファイルです。これを直接3DF Zephyr Liteに投入できません。そこで、Blenderで.objファイルに変換して、それを3DF Zephyr Liteに投入します。


.gltfファイルの3DF Zephyr Litへの投入手順

なお、Blenderからエキスポートするファイルは.objファイル(及び.mtlファイル)だけではありません。テクスチャ画像(.pngファイル)も別作業でエクスポートする必要があります。この作業を省略して、単に.objファイルだけエクスポートして、それを3DF Zephyr Liteにインポートすると画像は貼り付きません。

.pngファイルと.objファイル、.mtlファイルは同じフォルダーに置く必要があります。


Blenderでのテクスチャ画像エクスポートの様子

3 3DF Zephyr Liteでの動画作成操作

3DF Zephyr Liteに.objファイルをエクスポートすると3DF Zephyr Liteに3Dモデルは底を正面に向けた状態で結像します。この状態をキズモで正立させてからアニメーターで動画を作成します。

2020年12月1日火曜日

2020年11月ブログ活動のふりかえり

 ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2020年11活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・11月の記事数は23です。

ア アリソガイ製ヘラ状貝製品学習

・アリソガイ製ヘラ状貝製品の3Dモデル観察を深め、アリソガイの使用法についてまとめました。使用法検討でBlenderによる3Dモデル分析を行いました。

イ 「ちばの縄文」展示の3Dモデル作成

・千葉県立中央博物館企画展「ちばの縄文」展示物の3Dモデルと観察を行いました。自分が縄文社会を理解する上で特段に重要と思う展示物が多く、密かなる興奮を伴う活動となっています。

ウ 加曽利E式土器企画展観覧

・今年で3年目となる加曽利貝塚博物館企画展「あれもEこれもE 加曽利E式土器 北西部地域編」を観覧しました。

2 ブログ花見川流域を歩く番外編

・3Dモデル技術に関するものなど5記事を書きました。

・微小展示物(コハク)の3Dモデル作成にチャレンジし、3回目の撮影でようやく成功しました。

・3DF Zephyr LiteとBlenderをセットにして操作技術習得を進めました。3Dモデルの穴埋めとか、メッシュ間引きとか基礎技術が少し身に付き出しました。

3 ブログ花見川流域を歩く自然・風景編

・17記事を書きました。

・早朝の暗い時間、まだ光量の少ない日の出前後時間の撮影の仕方を工夫して、Photoshopの機能も利用して、より自分の好みに合った鮮やかな写真ができるように努力しています。

4 ブログ世界の風景を楽しむ

・11月は休載となりました。

5 ブログ芋づる式読書のメモ

・11月は休載となりました。

6 11月学習の特徴

・アリソガイ学習、展示物3Dモデル作成観察、3Dモデル作成スキル向上が活動の柱になりました。

・展示物3Dモデル作成観察では鉢ヶ谷遺跡出土中期土偶と小型深鉢土器の観察を行い、鉢ヶ谷遺跡と中部高地との関係について問題意識を深めました。また、養安寺遺跡出土コハクの観察と別途実施している同遺跡出土アリソガイ観察から、養安寺遺跡と有吉北貝塚との関係について問題意識を深めました。

7 12月学習のイメージ

ア 縄文社会消長分析学習

・養安寺遺跡と有吉北貝塚を最初の事例学習対象として、発掘調査報告書の詳細理解を行い、加曽利E式期頃の社会消長理解を深めることにします。

・この学習の中に継続しているアリソガイ学習を含めます。また「ちばの縄文」企画展と「あれもEこれもE」企画展展示物3Dモデル観察もこの学習の一環として行うことにします。

イ 3DF Zephyr Lite & Blenderのスキル向上

3DF Zephyr Lite & Blenderの操作スキル向上に意識して取り組み、この冬に「モノ」にします。

8 地名学習について

10月~11月にかけて数人の方から地名学習記事についてコメントをいただいたり、連絡をいただきました。地名学習については過去に熱中していた時期があり、ブログ記事も多数になります。そのブログ記事が検索でヒットして読んでいただき、興味を持っていただいたのだと思います。

縄文時代にも地名が存在していたことは100%確実であり、その縄文時代の地名(縄文晩期の地名)が連続して弥生時代にも使われたことも確実です。さらに弥生時代の地名も・・・、地名が完全に途切れた時期は房総では(日本では)なかったと想像します。縄文時代の地名(縄文語による地名)が現代にまで伝わっているものが存在することは確かであると思います。

このような意味から現在熱中縄文学習と過去熱中地名学習はリンクします。

なんと地名「千葉」は縄文語「チパ」(イナウの意)に由来し、古語枕詞「ちはやふる」の「ちは」に通じているという地名「千葉」語源説もあります。「地名「千葉」は縄文語起源 梅原猛仮説」参照

地名に関するコメントや連絡に刺激されて、いつか縄文学習が一段落する時があれば、地名学習に回帰してみたくなります。

9 展示物3Dモデル作成記事について

縄文土器等の展示物撮影と3Dモデル作成のスキルはそれを始めた2年前と比べると格段に効率的にできるようになってきています。

一方、それを記事にするときは、その対象物についていろいろ調べることをある程度徹底して行うので、時間がかかります。

そのため、記事にしていない3Dモデル素材が急激に増えています。展示物観覧を生かし切れていません。もったいないような気がします。

そこで、観覧撮影して作成した3Dモデルは原則全て記事にして情報公開して皆様と情報共有することにします。3Dモデル記事全てについて詳しい検討をすることは時間的に無理ですから、記事によっては検討やメモ・感想のないものもあれば、詳しい検討がなされるものもあるという状況を前提にすることにします。

参考

ブログ「花見川流域を歩く」2020年11月記事

〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020年11月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2020年11月記事


ブログ「花見川流域を歩く」2020年11月全23記事のサムネイル


2020年11月30日月曜日

メッシュ間引きと穴埋め 見様見真似の3DF Zephyr Lite & Blender

 見様見真似の3DF Zephyr Lite & Blender操作技術習得が継続しています。

最近気が付いた基本事項をメモします。

1 メッシュの間引き

・作業用メッシュの作成。

プロジェクト「メッシュ」で、本メッシュ→右クロック→クローンで間引き作業をする対象メッシュを作成する(不都合が生じた時に作業メッシュを破棄して本メッシュに戻れるようにしておくため)。

・対象メッシュの不用部除去や穴埋め調整をする。

・ツール→メッシュフィルター→間引き→ターゲット頂点の数を必要なだけ減らす→フィルターを適用

・ワークフロー→テクスチャ付メッシュ作成でテクスチャ付メッシュを作成する。


3DF Zephyr Liteの間引き画面

(参考) Blenderの作業

・編集モード→3Dモデル全部指定→メッシュ→クリーンアップ→形状のポリゴン数削減→画面右下「形状のポリゴン数削減」クリック→比率の数値変更

・3Dモデルのエクスポート

2 穴埋め

2-1 平面の穴埋め(個別穴埋め)

・アイコン「ワイヤフレーム表示を有効化/無効化」をクリックして、対象メッシュをワイヤーフレーム表示する。

・編集中→選択→手で→楕円(あるいはポリライン等)で穴周辺を指定する。

・フィルタリング→選択的穴埋め→数で選択で1を設定→サイズで選択をチェックして最大サイズ調整→塗り潰しを選択をクリック

(参考) Blenderの作業例

・穴に面する辺の1つを指定する→Fキーを打つ(連続して打ち穴を埋める)

2-2 チューブ状穴の穴埋め

チューブ状部分全体を、編集中→選択→手で→楕円(あるいはポリライン等)で選択し、削除する。

穴が開いた2つの平面になるので、それぞれ2-1の方法で穴埋めする。


チューブ状になっている穴の様子

3 プロジェクト「メッシュ」での調整が基本

これまでプロジェクト「テクスチャ付メッシュ」まで一気呵成に作業をすすめ、そのモデルの不用部分を削除して最終モデルとしてきました。しかしこの方法では次の不都合が生じます。

ア 穴埋めはプロジェクト「テクスチャ付メッシュ」ではできない。

イ メッシュの間引きはプロジェクト「テクスチャ付メッシュ」ではできない。

ウ プロジェクト「テクスチャ付メッシュ」で不用部分を削除したモデルのテクスチャ画像は不用部分を含んだ画像であり大容量ファイルとなる。


プロジェクト「メッシュ」で当初生成3Dモデルと切り抜きモデルのテクスチャ画像の大きさの違い

このような不都合があることにようやく気が付きました。そこで、これからの作業はプロジェクト「メッシュ」で一度立ち止まり、そのステップで必要な調整を行い、プロジェクト「テクスチャ付メッシュ」は最後の仕上げとすることにします。

2020年11月26日木曜日

BlenderでUVマッピング展開することによるファイル縮減効果

 3DF Zephyr Liteから.objファイルを出力してそれをSketchfabに投稿しようとしたところファイルの大きさが100MBを超え投稿できませんでした。

しかし、BlenderによるUVマッピング展開によりファイルの大きさを縮減してSketchfabに投稿することができましたので、その方法をメモしておきます。

1 Blenderによる.objファイルのUVマッピング展開(アンラッピング)

・Blenderに3DF Zephyr Liteから出力した.objファイルをインポートする。

・編集モードにする。

・Shading→UV→展開

・ファイル→エクスポート→Wavefront(.obj)→(エクスポート)

2 3DF Zephyr Liteに.objをインポートして再度エクスポートする

・3DF Zephyr Liteで「入力」→「UVマップ付きメッシュを入力」→「ファイルを選択」で1で作成した.objファイルを選択する。

・入力したUVマップ付きメッシュを.objファイルでエクスポートする。このエクスポートファイルが当初ファイルより縮減していました。


Blenderで展開することによるファイル縮減効果

BlenderによるUVマッピング展開によりテクスチャ画像の不要部分が除去されるため、ファイルの大きさが縮減されます。したがって、もともとテクスチャ画像に不要部分が無ければこの方法を適用してもファイル縮減はあり得ません。

3DF Zephyr Liteによるフォトグラメトリーでは完成3Dモデルのテクスチャ画像には一般に多くの不要部分がありますから、この方法は有用です。

見様見真似の3DF Zephyr Lite & Blender技術習得が継続しています。

参考 Unwrapping a texture generated by 3DF Zephyr


2020年11月15日日曜日

微小対象3Dモデル作成の失敗と成功

 微小対象3Dモデル作成に失敗と成功の体験をしましたのでメモしておきます。

1 微小対象3Dモデル作成の失敗

●最初の撮影と3Dモデル作成

ガラス面越しに展示されているコハク製垂飾(16㎜×10㎜×7㎜)(養安寺遺跡)の写真を19枚撮影し、3Dモデルソフト(3DF Zephyr Lite)に投入したところ6枚が認識されて3Dモデルができました。到底満足できるレベルではなく、3Dモデル作成は失敗となりました。

失敗の原因は撮影枚数が少ないことと、手振れの影響がおおきいに違いないと判断しました。


1回目撮影

●2回目の撮影と3Dモデル作成

撮影枚数を増やし、手振れ影響をできるだけ軽減して撮影しました。55枚写真を3Dモデルソフトに投入したところ3枚のみが認識され、3Dモデル作成は大失敗となりました。

失敗の原因が対象物表面における露出過多による画面のツブレにあることがわかりました。


2回目撮影


撮影写真の諸元

2 微小対象3Dモデル作成の成功

●3回目の撮影と3Dモデル作成

ショーケース全体を撮影するときの露出は0.00が適切ですが、ライトが当たっている微小対象を望遠で拡大して撮影する場合、対象物が明るく光っていて露出を絞る必要があることを現場で確認し、露出-2.00で撮影しました。70枚写真を3Dモデルソフトに投入したところ65枚が認識され3Dモデル作成は成功しました。


3回目撮影


撮影写真の諸元


出来上がった3Dモデル(未調整)


対象物だけを切り出した3Dモデル


カメラ配置

3 メモ

ショーケース全体の露出と対象物を拡大撮影した時の適正露出が異なることを、失敗体験を通じて学習しました。

過去の3Dモデル作成でも難の多いモデルでは撮影における露出の不適正さに起因するものが多いとふりかえります。

2020年11月11日水曜日

アートモードブラケット撮影を利用したHDR風写真の作成方法

 1 CASIOカメラによるアートモード写真

早朝の花見川風景は空に浮かぶ雲が赤く染まる様子など、天空の光景がすばらしい主要要素です。しかし花見川の水面とか両岸の樹林なども合わせて見た目どおり写真撮影したくなります。このような写真をCASIOカメラのアートモード撮影は実現してくれます。

しかし、難点もあります。アートモード撮影ではシャッターを押すと、連写撮影が行われ、その結果としてHDR写真ができます。ブログ掲載等ではあまり問題になりませんが、微妙な手振れ効果がどうしても残ります。


CASIOカメラによるアートモード写真

2 OLYMPUSカメラによるアートモードブラケット撮影

OLYMPUSカメラ(OM-D E-M5 MarkⅡ)のアートモードブラケット撮影ではシャッターを押すと、連写なしで指定したアートフィルター(全23種)で画像が出来上がります。連写における画像間の微妙な手振れ変化はあり得ません。

ただし、アートフィルター画像にはCASIOカメラアートモード写真に匹敵するようなものはありません。


OLYMPUSカメラによるアートフィルター ポップアート


OLYMPUSカメラによるアートフィルター ドラマチックトーン

3 アートモードブラケット撮影を利用したHDR風写真の作成方法

Photoshopを利用してOLYMPUSカメラによるアートフィルター画像をいじっていたところ、CASIOカメラによるアートモード写真に匹敵する、あるいはそれ以上の鮮やかさのHDR風画像をつくる方法を見つけました。描画モード「カラー比較(明)」がとても有効です。複数画像の明るい部分だけを選んでくれます。


OLYMPUSカメラのアートモードブラケット撮影を利用したHDR風画像


OLYMPUSカメラのアートモードブラケット撮影を利用したHDR風画像の作り方(原理)

夜明け頃の風景を通常モードで撮る写真は、露出を絞ると空の光景が鮮やかに撮影できますが、地表は真っ黒になります。露出を広げると、地表の地物は写りますが、空の光景は白くない消失します。その中間の写真は出来ますが、とても満足できません。

このような光量の少ない早朝風景写真ではOLYMPUSカメラのアートモードブラケット撮影を利用したHDR風画像作成がとても有効です。

早朝散歩が毎日楽しくなりました。

2020年11月1日日曜日

2020年10月ブログ活動のふりかえり

 ブログ「花見川流域を歩く」とそのファミリーブログの2020年10月活動をふりかえります。

1 ブログ「花見川流域を歩く」

・10月の記事数は28です。

ア アリソガイ製ヘラ状貝製品学習

・アリソガイ製ヘラ状貝製品の3Dモデル観察を続け、観察そのものは8点(うち2点はハマグリ製)を全部終了しました。より深い検討は11月に継続します。

イ 縄文社会消長分析

・縄文社会消長分析学習をスタートさせ、内野第1遺跡、有吉北貝塚、大膳野南貝塚、養安寺遺跡の遺物・遺構の種類と主な数量を発掘調査報告書から汲み取りマインドマップで整理し、相互の比較を始めました。遺跡の特徴が良くわかります。

・関連して、内野第1遺跡の早期頃の落し穴列や後晩期円盤形土器片の使い方について学習しました。

ウ 三直貝塚展示物観察

・君津市三直貝塚出土土製耳飾や浅鉢、注口土器の3Dモデル観察を行いました。それぞれに同じ模様が家紋のように刻まれていること見つけて学習が深まりました。まだ残りがあり11月に観察が継続します。

エ 称名寺式土器の観察

・称名寺式土器の高密度点群モデルから、土器作成時に内面を棒で自動車ワイパーのようになぞった跡を発見しました。また高精細モデルを作成し、その半裁モデルも作成しました。


称名寺式土器内部のワイパーの跡のような模様(高密度点群モデル)

オ 展示施設観覧

・印旛郡市文化財センターの「最新資料展」及び千葉県中央博物館の「ちばの縄文」を観覧して観察と3Dモデル用撮影を行いました。

2 ブログ花見川流域を歩く番外編

・3Dモデル技術に関するものなど7記事を書きました。

・高密度点群モデルをファイル出力し、Sketchfabに投稿できるようになりました。

・高精細モデルを作成し、その巨大ファイルをSketchfabに投稿するスキルが進歩しました。TwitterでAcsi_Nakabajasiさんから技術アドバイスを受け、大いに役立ちました。感謝です。

・Photoshopで多数レイヤーを重ねる際の描画モードの使い方のスキルが進歩しました。3Dモデル作成用のハイパスはバッチファイルを作成し、風景写真では「カラー比較(明)」を効果的に使っています。

3 ブログ花見川流域を歩く自然・風景編

・19記事を書きました。

・日の出時刻が遅くなり、それに合わせて散歩出発時刻を遅くすることが間に合わないために、暗いうちから散歩に出ることが多く、日の出前の朝焼け写真が多くなりました。

4 ブログ世界の風景を楽しむ

・10月は休載となりました。

5 ブログ芋づる式読書のメモ

・10月は休載となりました。

6 10月学習の特徴

・アリソガイ学習、縄文社会消長分析学習(テーマ渉猟学習)、3Dモデル作成とそのスキル向上を活動の3大テーマとして、それを10月は総合的に実施することができました。3つのテーマともに自分にとっては手ごたえのある成果がありました。

7 11月学習のイメージ

・アリソガイ学習を次の観点から深めます。

3Dモデル観察方法について…顕微鏡をつかうなどのより高度な3Dモデル作成観察の企画と試行

遺跡と時期からみたヘラ状貝製品の有無とその理由

・縄文社会消長分析学習(テーマ渉猟学習)を次のように深めます。

加曽利貝塚、六通貝塚、西根遺跡を学習対象に加え、遺跡相互の比較を行います。

遺跡毎に詳細な地形-遺構分布図を作成し、3Dモデルで表現し、遺跡理解を加速します。

・3Dモデル作成とそのスキル向上を次のように進めます。

三直貝塚展示物3Dモデル作成をまとめ区切ります。

印旛郡市文化財センターや千葉県立中央博物館展示物の3Dモデルを作成します。


参考

ブログ「花見川流域を歩く」2020年10月記事

〇は閲覧の多いもの

ブログ「花見川流域を歩く 番外編」2020年10月記事

ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」2020年10月記事


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