竪穴住居内の柱穴の分布というミクロな事象をGISで扱い、Google earth proで立体表示することができました。
ブログ「花見川流域を歩く」2017.07.21記事「竪穴住居柱穴深度の逆立体グラフ作成成功」
作業が成功した当初は自明の操作でも、時間が経つと失念することは必定のことです。
そこで、操作手順等をメモしておきます。
パソコンソフトの使い方が思い出せなくて、WEB検索すると、なんと自分の書いた記事を見つけて使い方が判るという事態がこれまで何度もありますから、ブログ記事にメモすることは大切です。
1 柱穴分布図をQGISにプロットする
QGISジオリファレンサーをつかって柱穴分布図をQGISにプロットします。
(ジオリファレンサーの使い方は略)
J67号住居柱穴分布図をQGISにプロットした様子
2 柱穴シェープファイルの作成
柱穴分布図を下敷きにして柱穴シェープファイル(点)を作成します。
レイヤ→レイヤの作成→新規シェープファイルレイヤ→次の画面でタイプ(点)、選択CRSを設定
設定の様子
IDは柱穴番号と同じにします。
柱穴シェープファイルを作成した様子
3 柱穴シェープファイルのcsv出力
柱穴シェープファイルをcsv出力します。
レイヤ→名前をつけて保存→次の画面のように設定します。
設定の様子
4 出力csvファイルの調整とタブ区切りテキスト化
出力csvファイルは次のように経度、緯度、IDだけのファイルです。
出力csvファイル
このファイルに柱穴深度情報を書き加えます。
ここでは発掘調査報告書にある-(マイナス記号)を除きます。
柱穴深度情報を書き加えた様子
このファイルの項目順番をID→緯度→経度→深度に組み換え、同時に項目名を削除します。
調整した様子
このファイルをタブ区切りテキストで出力します。
タブ区切りテキストに出力した様子
5 GE-Graphでkmlファイル作成
タブ区切りテキストをctrl+A、ctrl+Cでクリップボードに取り込みます。
GE-Graphを立ち上げ、右下のPaste grid from clipboardをクリックします。そうするとデータがGE-Graphに取り込まれます。
GE-Graphにデータを取り込んだ様子
この状態でグラフ表現の各種設定をしてから「Run」をクリックしてファイル名を入力すると立体グラフのkmlを出力できます。
6 Google earth proにおける立体グラフ表示
GE-Graphのデフォルト設定ではkmlファイル出力と同時にGoogle earth proが立ち上がり、立体グラフが表示されます。
立体グラフは視点の移動、拡大縮小、回転などいじくりまわすことができます。
立体グラフkmlをGoogle earth proで表示した様子
(実際はタブ区切りテキストを3つに分割して、それぞれ別の色のkmlファイルをつくり、同時に表示しています。)
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